水気の弱点
「水気君、君は確か冒険者になりたいんじゃないのかい?」
「いや、別に」
「・・・・・・?」
「?」
即刻否定する水気に会話が途切れてしまった
ここはひとつ
・・・・・・オホンッ。
(・・・ッ!?)
「行きましょう?」
・・・?
「はぁ~、もうやだ。行きますよ~‼行けばいいんでしょ~!?」
(水気君は何を怖がっているんだろう,,,)
そのおもいがカルトの頭の中を埋め尽くすのは当然のことだった。
思わず聞いてしまった。
「本当に行くのかい?」
「うん」
半ばやけ気味の水気だった
「ただいま~」
15時頃リアが帰ってきた。
リアの隣を水気が通りすぎた。
・・・何か落ち込んでる?
「あのぉ~茶見さん?どうかしたんですか?」
「…」
「なんだぁ白頭か、なに?何かよう?」
聞き返しながらもそのまま通り過ぎていく水気
・・・?
「今なんて?白頭ってもしかして私の事ですか?私はリアです......」
・・・振り向いたときには水気はもういなかった。
今日は大変だ。学校でも早く家に帰ってあの人とお話ししたい、その思いで一杯だった。
帰ってくるなり顔を見れて嬉しかったが何か困ったような顔をしていて心配になった。
心配していたのに私の事を白頭なんて呼んだ。きっと髪が白いからだとは思うが何か腹がたった。
そして夜、父さんから聞いた話で今まで腹にたっていたことも嘘のように今度はまたものすごく嬉しい気持ちになった。
部屋に戻ったリアは思わずとびはねてしまった。
聞いた話...それは水気がリアと同じ学校に通うということだった。しかも明日から。
次回あの水気が学校へ
ナレーター「茶見さん、成長しましたね~。もう私感動です。」
水気「ナレーターさんが無理矢理じゃん。」
ナレーター「・・・・・・なにか?」
水気「頑張るぞ~。」
布団に入りながら、やる気がないのが良くわかる態度な水気だった。