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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
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塔の崩壊とワイドの心配




「こ、これはどういうこと?」


今さっき出てきた塔が壊れたことに全員が目を丸くしていた。

ただ壊れていく塔を見ていることしかできなかった

みんながポカンと口を開けている



「おーい!」

遠くから大きな声と沢山の足音が聞こえてきた。

しかし塔に気を取られていてだれも気付いていなかった。


駆けてきた足音はシルカたちの周りに集まった。

「おいっ!おいっ!これは…何があった?」

「…………ぇ?」


シルカは肩を揺さぶられ意識が戻った。


「…あ、ワイド…どうしてここに?」

シルカの肩を揺さぶっていたのは校長であるワイドだった。


「どうしたも何も、突然大きな音がしたと思ったらこの迷宮が突然崩れだしたから慌ててきてみたんだ。

君たちが迷宮についての話をしてたからもしや、と思って」




ワイドはシルカたちが戻った後、気になって迷宮について調べていた。

迷宮について記されている書をいろいろと調べてみた。


「トラップか…あそこにあるなんて聞いたこともないな」


さらにページをめくっていき、自分の記憶とてらし合せていた。

「やはり、七層からの情報は少ないな」


あの迷宮にAクラスでも六層までしか行かせないというのはそこに理由があった。

六層までのそれとは明らかに違うレベルと少ない情報。これらを考慮したうえで0クラスの課題としてしか認めていない。



迷宮の一層から八層までの情報をあるだけ、片っ端から調べていった。


「ん~…」

(何か引っかかるんだがなぁ)


迷宮の地図と情報を見比べていきながら何か違和感を感じる。

しかしそれが何かはわからない。

どこかにヒントがある気がするが…


「あー、わからん」


・・・・・・・ん?


ふとあるものが目に付いた。

それを手に取る。それは一冊の書物だった。


内容は今見ていた書と同じ、迷宮のことが記されている。

しかし違う場所の迷宮だ。



あまり期待はできないな、と思いながらもパラパラとページをめくっていく。

流すように見ていたがあるページで手が止まり、自然とそのページに書いてあることをじっくりと読んでいく。

「これは...」

そこにはこう記されていた。




【迷宮の各層にはその層を守護する者あり】

【上へと向かうものは力を示せ】

【塔の最上階は、上にらず】

【頂上を守りし者に力を示すが全てにあらず】

【真の終わりは迷宮とともに眠る】



「どういう意味だ……」

何度も読み返すが意味はよくわからない。


そんな時、


ゴゴゴゴゴゴ……


とてつもなく大きな音が響き渡った。


「なんだっ!?」

突然の音に驚いたのは一瞬ですぐに冷静さを取り戻した。

外から響いてくることに気づいて、急いで窓に駆け寄る


「これは…」

迷宮が崩壊を始めていた


「…っ!?そうか、あれはこういうことか」

目の前の光景と書を交互に見る。



「まさか」

ワイドはシルカたちのことを思い出した。

「急いで向かわなければ」


その時校長室のドアが開き数人の教師が入ってきた。

皆がうろたえている。指示をもらいに来たのだろう。


「君たちは、生徒たちをグラウンドに集めるんだ。君たちは私についてきなさい」

「はい」


ワイドはそのまま部屋を出て迷宮に向かった。

数人の教師がついてきて、残りの教師も手分けして生徒たちのもとへ向かっている


「無事だといいんだが…」

ワイドは教え子たちと、昔の旅仲間の安全を祈ってそう呟いた。






シルカたちは離れにある校舎、今は0クラスの校舎として使っている建物にもっどてきた。

ワイド以外の教師は皆、本校舎へと戻っていった。

今では皆が少なからず落ち着きを取り戻していた。

校舎の前まで来たとき、先頭を歩いていたシルカとワイドが足を止めた。

自然と後ろを歩いていたリアたちの足も止まる。


「あなた…」

「カルト」


カルトは建物の前に立って待っていた。

誰かを背負っている。


「え、父さん?」


二人の声を聴いてリアが顔をのぞかせた。

「あ、ほんとだ!とうさーん...」


久しぶりに会えたことが嬉しかったのだろう、手を振りながら走っていたリアが途中で止まった。


リアの視線はカルトが背負っている人物に釘ずけになった。


そして呟いた。その声は小さかったが全員の耳に聞こえた。


「茶見さん」

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