カルトの提案
「おはよう。どうだい?この宿は。」
「いんじゃない?」
「疑問系って......」
「いや、別にどっかが悪いとかじゃなくて広くていいとこだけど今までいろんなとこでくらしてたから正直どこでもインだよね~」
「そうか。」
水気は朝食を終えたときカルトに「話がある」と呼ばれ、この宿の主、つまりはカルトだが、彼の部屋に来ていた。
先に話を切り出したのは水気だ。
「ん~?話ってそれだけ?
ならもう行くよ~?」
「あー待って待って!?本題にはいるから。」
部屋から出ようとした水気を慌ててひきとめるカルト、咳払いをひとつ
「オホン。本題だが水気君、学校に行かないか?...あ~待って待って、なんで部屋から出ようとしてるの。話だけでも聞いてって!?」
話を聞いたとたん振り返りドアから出ようとする水気にしがみついて止めるカルト。
..................水気はというと
とても、それはもう本当に嫌そうな顔をして
「嫌だよ~。なんでいかなきゃいけないの‼めんどくさいし嫌だよ‼あ~しゃべるのめんどくさい」
最後のは関係ないがとことこん嫌がった水気
「まぁまぁ、落ち着いて。
いやほんとに落ち着いて。」
水気を部屋の中に押し戻しながら、水気をなだめようとする。
「…」
とてもすねている水気
カルトは恐る恐る再び話始めた。