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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
51/91

信じる気持ち

・・・・・・・・・・。

「......これ、どうしよ」


皆が穴を覗いている。

・・・先ほど水気が落ちた穴を。



「どうしよぉ」

「さっきからそれしか言ってないよ、リアちゃん」

「だってクロットさん…降りますか?」

「なんで?」


クロットは覗き込む体勢から起き上がる

「僕は彼のこと、信じてるから。」


「…あっ」


「だって僕が好きになった人がそう簡単にやられるような人じゃないもん」


その言葉は心配していたみんなの心に響いた


「私だって信じてます!」


クロットはニコッと笑った。

その笑顔は同性から見てもとても魅力的だった。


「なら僕たちは彼を信じて、彼のためにもさっさとこの迷宮をクリアしちゃお!!」


みんなの目に力がこもった

「はいっ」






一方、穴に落ちた水気は

「ふぁぁ~」

ダイブしながらもあくびをしていた。



上からの声もすぐに聞こえなくなってどれだけ落ちたのかもわからないほど暗い闇だけが続いている。


数秒か…はたまた数分か、しばらくしてようやく着地した。

かなりの高さにもかかわらず、着地した時の音がしなかった。


そこはどれだけ広いのかもわからない

(これだけ暗いと…寝やすそうだな)


水気が乗っている精霊も水気の意思を感じたのか、周りを警戒しつつも水気が寝やすいように丸まった。


「すぅ」

すでに水気は夢の中へと入っていった。




リアたちは穴を後にし、先に進むことにした。

今、先頭を歩いているのはリアだ。


順番で、ネルチャの次はリアだったからだ。

トラップを感じれる水気がいない今、それぞれが工夫するしかない。


とりあえずリアは水気を見習って道いっぱいに水を流している。


魔法を通して見るとトラップの位置が感覚が流れてくる感じがするのだ。


(おぉ)

リアは内心で感動を覚えた。


「こんな使い道もあったなんて…」

それをみていたシャーが

「魔法は自分の一部として考えられてるからだと思うよ。まぁリアみたいな才能がないとそんなすぐには無理だと思うけどね」


「そ、そうかな」

赤くなるリア


「もぉ照れちゃってかわいいねぇ」

すかさずからかうリズ。


先程までとは違う、いつもの調子に戻っていた。



七層目は他の層と違い分かれ道や行き止まりがなかった。


そしてしばらくあるいているとまたしても広い部屋に出た。


(この感じって出るのかな?)

リアは辺りを警戒した。

それは他のメンバーも同じようで一気に緊張に包まれる。


リアは少し多めに魔力を使い、水気と同じように部屋いっぱいに水を流した。


(これを簡単にやってるんだから茶見さんはすごいよね)


水が消える頃にはあちこちに穴が開いていた。


クロットが最初の部屋と同じ様子に気づき


「やっぱりここも同じような罠があったみたいだね」


レーシアもその言葉が意味することを理解し


「っていうことはここでも出るってことですか」


「多分ね…」

クロットがニヤッと笑っていることに気づいた人はいない


「もしかすると…」

クロットはポケットから小さな球状のものを取り出した


「ケルベロスみたいな魔物とかねっ‼」


カランッ

と音がしたのでリアが振り向く、クロットが球状のものを床に落とした


それと同時に

振り返っているリアの後ろで悲鳴が聞こえた。

「キャーー」


悲鳴の主はテレだった。

テレの目の前には、今にもテレを踏み潰そうとしている..............ケルベロスだった


(いったいどこから.......)

.......それよりも


リアは再びクロットの方を向いた。


クロットはリアの目を見返したまま笑っている。


「何で…」

どうにかして、それだけを絞り出すように声にだした。


クロットは意外そうな顔をして

「何でって、面白いからだよ」



・・・・・・・・・パンッ

大きな音がして、皆が一斉に一人の人物の方を見た。



ネルチャは両手を会わせている。

恐らく今の音は手を合わせた音だったのだろう。


ネルチャは静かにクロットの方へと近づく


「.......あっ」

慌てて止めようとするが、ネルチャの迫力にリアもからだが固まった。


ネルチャはクロットの前まで来ると


「もぅ、やり過ぎっ‼」

・・・・ポカッ

クロットの頭をグーで叩いた。



クロットは今ネルチャに叩かれた頭を両手で押さえて


「痛い‼」



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