正体
「.......ん.......ん~」
クロットが目を開けるとすぐそこに水気の顔があった。
こっちをジーと見ている。
「ふゃにゃっ」
驚いて自分でも意味のわからない声をだしてしまったが、キョロキョロと周りをみて自分の状況を思い出した。
体のどこにも痛みはないので最後のはただ単に自分を眠らしただけなのだろう。
水気は相変わらずこちらをジーっと見ているのでとりあえず
「水気~」
勢いよく水気に抱きついた。
水気はそのまま後ろに倒れこんだ、周りから叫ぶ声が聞こえるが気にせずに水気のほっぺにキスをした。
「な、何てことを!?」
走ってきたリア達がクロットに詰め寄る。
「ニャハハハ、これで僕の一歩リードかな?」
そうこう騒いでいると隣で気絶していたネルチャが目を覚ました。
「あ、あれ?ここは.......あっ!?クーちゃん、どうなったんですか?」
まだ騒いでいるリア達をスルーしてネルチャに近づくとクロットはてを差し出した、舌を出しながら
「負けちゃったぁ」
「そっか」
少しうつむいて悔しそうな顔をするネルチャにしかしクロットは清々しい顔で
「まぁ、あれを見たら文句もないさ.......むしろ…ね」
そういってネルチャにウィンクすると振り返って、水気の腕に抱きつき
「これからよろしくね」
一段と賑やかになった一行、そのなかでリアは一人家族のことが気になっていた。
「さて、一段落したみたいだし部屋に移動しようか」
今まで黙っていた白コートの女性がてを叩きながら言った。
「あ、あの….......」
リアがおずおずといった感じで言い出した
「やっぱり、母さんも父さんも心配してると思うし.......1度帰るわけにはいきませんか?」
「もぅ、せっかちなんだから。あとで教えるって言ったのに」
そういうとマスクとサングラスをとって、白いコートを脱いだ。
・・・・その人物は
「.......母さんっ!?ど、どうして」
驚きに目を丸くする.......リア。
白コートの女性の正体はリアの母親であるシルカ・リノアだった




