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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
34/91

2つの戦い

水気たちが扉を開くと、目の前には大きな蜘蛛のような魔物がいた。

全身が火のように真っ赤で八つの目が黄色く、まるで水気たちを餌が来たと思って値踏みしているようにこちらを見てくる。


オンサ・テレが

「.......あ、あれがここのボス?」

リズが

「気持ち悪~、触りたくないなぁ」

リンドル・シャーが

「蜘蛛だぁー」

水気が

「ふわぁ~」

とそれぞれの感想を述べる.......水気のはただのあくびだが。


そんななかレーシアは水気たち四人の後ろに隠れるようにして小さく震えていた。


テレがレーシアに気づいたようで

「レーちゃんどーしたの?」


リズが思い出したように

「そー言えばミルッチは蜘蛛が大の苦手だったね」


「う、うるさい!苦手なものぐらい誰に立ってあるだろう」

泣き目になって叫ぶ姿は今まで見たことないほど必死だった。


「さっさと倒して終わりにしよ?早く休みたいよ~」

何度目かのあくびをしながら空気を読まない..............読めない水気が振り向きながら言う。


蜘蛛の魔物…名を<ブラッドスパイダー >この名前の由来はこの魔物の性質から来ていた。

獲物から血を吸うとして有名なこの魔物は血を吸えば吸うほど色が赤くなる。

そこから来た名前だとされている。


よそ見をしながら近づく水気にブラッドスパイダーが何を感じたか、毛を逆立てながら飛び上がる。そしてそのまま壁に張り付き、素早く移動する。


「キャーー」

先程からずっと悲鳴をあげているレーシアに狙いを定めたブラッドスパイダーは壁からレーシアに向かい飛びかかった。

周りにいたリズたち3人は先に横に跳び、回避したがレーシアは反応が遅れた。


「ミルッチーー」

リズの悲鳴が響く。





リアとトイスが扉を開けると

「「ッ!!」」

いきなり熱風が襲ってきた。

敵の先制攻撃かと思ったがそうではないようだ。

慎重に部屋に入り様子をうかがう。

部屋のなかには広い地面が広がっているが、所々に穴が開いており、そこにはマグマがブクブクと音を出しながら流れていた。


顔を見合わせて

「熱いね」

この部屋の感想はそれしかなかった。

トイスが聞いてくる

「本来なら火に対して有効なはずだけどこの場合、水属性ってどうなるの?」

トイスはこの中でのリアの魔法について心配しているようだ

「大丈夫、普通だと蒸発したりして使えないんだけど、考えがある」


そのとき、部屋の中央辺りから2つの似ているようで少し違いのある鳴き声が響き渡った。

部屋の中央にはリアの召喚できる“水の精王”よりも一回り大きい、2つの頭を持った狼のような魔物が起き上がろうとしていた。


リアとトイスは作戦を確認するように頷きあった。


先にトイスが仕掛けた。

「ウィンドカッター」

起き上がろうとするケウベロウの首に風で作ったやいばを飛ばす


頭だけでもトイスより大きいケウベロス、ウィンドカッターは右の首に向かい飛んでいくが、ケウベロスは火の塊を飛ばすとゆっくりと起き上がった。

火の塊はウィンドカッターとぶつかると爆発して周囲に大きな爆風を作った。


後ろではリアが詠唱を終えた。

そのとき、今までの熱さが嘘のように辺りが凍りついた。

作戦通りだがここまでとは思っていなかったトイスは驚き、リアの方を振り返った。


ケウベロスはリアを危険と判断したのか、リアに飛びかかっていった。

しかしリアは落ち着いて、そのまま避けるでもなく“水の精王”を召喚するため詠唱を始めた。

ケウベロスが飛びかかろうとしたその瞬間、ケウベロスの動きが止まった。

気づくと左の首がなく、そこから血が溢れていた。






レーシアは避けることができないと思ったのか、目を閉じた。


しかし、しばらくしても衝撃は感じなかった。

おそるおそる目を開けるレーシア、目の前には蜘蛛を抑えている光の壁とそれを成している人物..............水気の姿があった。

水気はあくびをしながら

「大丈夫?」

と場違いな雰囲気で聞いてくる。

「あ、ありがとう」

「あんまり無理しないで、後ろで休んでる?」

気遣ってくれている水気にレーシアはなんとか状況を理解して立ち上がると礼を言いながら邪魔にならないように後ろに下がった。


少し離れた場所で回りを見てみる、

リズは土魔法を使い蜘蛛の足を止めている。


テレは様々な属性を重ね、虹色に輝く矢を蜘蛛にめがけ飛ばしている。

この技は光と闇以外の全属性を使えるテレの取って置きの1つだ。


シャーは右手に光、左に闇属性の魔法を、それぞれ宿し、2つの属性の特徴をいかした応用技である、一種の幻惑魔法をブラッドスパイダーにかけていた。


3人を眺めたあと、自然と水気に視線が移った。

後ろに下がり、冷静になることで先程のことを思いだし、顔が赤くなった。

あくびをしながら、指をならすとそこには.......今目の前で戦っているはずのブラッドスパイダーが現れた。

この出来事にさすがの四人も固まり、3人のブラッドスパイダーにかけていた魔法も弱まっていた。

しかしブラッドスパイダーも驚いているのか、固まって動こうとしない、3人は先に気づき、魔法に集中した。集中することで再びブラッドスパイダーにかけていた魔法が強まっていく。


レーシアは頑張っているよにんをみていて

「私もあの中で.......」


そう呟き、レーシアは立ち上がった。







次回

決着

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