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無気力チーター  作者: maiki
第一章 学校編(ロール)
17/91

原初

前回はちょっと遊びすぎちゃいました。

今回はちゃんと話を続けます。

「お……どう……りだ……」

「…………………………。」

リアはクラスメイトに肩を揺らされようやく意識が戻った。

「おい!どういうつもりだ‼」

気がつくとクラスメイトの一人が顔を真っ赤にして怒鳴っていた。


「……どうしたの?」

「どうしたのじゃねぇよ。Fクラスの奴をここに連れてくるなんてどういうつもりかって聞いてるんだよ‼」


(あぁ……また、そういうことね)


「別に彼は私の家に一緒にすんでるだけだけど。」

「一緒にすんでるぅー‼」

「……………………あっ、」


周りのクラスメイトも目を歩くしてこっちを見ている。

「……えっと……今のは…………い、家の宿にと、泊まってるってことで……別にそういうのじゃ……」

話しているうちに赤くなりながら勢いも弱くなっていくリア、クラスメイトはリアの姿に追及する気力が減ってきていた。

しかしそんな中でも初めからリアに対しいい続けていた青年はまだ続けていた。


「い、一緒に暮らしてるってえ、Fクラスの奴なんかと……俺たちはAクラスなんだぞ‼Fクラスなんかと一緒にいるべきじゃないんだよ‼」


その一言にはAクラスとしての誇りよりもプライドしか見えなかった。


でも本来誇りとはプライドとイコールなのかもしれない……おっと、話がそれちゃいましたね。


彼の言葉にリアは

「私はAクラスとかFクラスとかそういうの関係なく彼といるんです。そ、それにあの人が本気になったらきっとすごいんですからぁ~‼」

勢いあまって後半は叫ぶように言ったリア

(本気になったら……たぶん、きっと……本気になることあるのかなぁ?)

言った本人が一番悩んでいた。


「ふん、Fクラスの奴なんかが凄いわけないだろ。あのテストに落ちたようなやつだぞ。」

「それは……」

言い返せないリア、

あの話をしたところで信じてもらえないだろう。





昼になり、魔法史の授業になった。この授業では歴史を勉強している。

先生は53才と魔法史の先生のなかでは比較的若い方らしい。

眼鏡をかけ少し太った感じと怖い顔が相まって生徒からはかなり恐れられている。


「えーと、今日は古代の範囲だったかな…教科書は23ページ。えーとここに載っているのは皆は読んだことあるかな?<原初の史>という本のことがのっている。この本にはこの世界が出来た事などが書いてある。所々に古代文字が書いてあるんだがこれは……たしか解読されていないところだったと思う。まぁ読んでみるのもいんじゃないか。」


それから授業は進んでいく。


「それで……この本には二人の人物が出てくる。この二人が現在確認されているゆういつのユニーク魔法とされている。ユニーク魔法には他の魔法が一切使えないという制限があったみたいだがその制限があまり気にならないほどの力があったとされている。」


一人の生徒が手をあげた、リアだ。

真面目に聞いてると思ってなかったのか、先生は少し驚きながらリアを当てた。


しかしリアは正直気が気ではなかった。

それは水気の魔法の規格外さと他の魔法が使えないという事が似ていたからだ。


「その二人の魔法のことってどこまでわかってるんですか?」


「そこまではわかってなかったと思うぞ。何せ古代文字の解読が出来てないところもあるからな……でもわかっていることは一人はあらゆるものを作り出しもう一人はあらゆることを無効化し作り替えたと言われてはいるが、この魔法が本当だとするとこの二人で世界を敵にしても滅ぼせると言われてはいるな。」



(え、それって……でもそんなこと……)

しばらく返事のないリアに先生が

「おいリア・リノアどうした?大丈夫か?」


呼ばれて気がついた。周りの生徒たちもリアの方を見ている。


「あ、ありがとうございました。」


赤くなりながら座るリア。

周りの生徒たちも先生も?を浮かべている。


そして・・・・チャイムがなり・・・・放課後になった。

リアは急いで水気のもとに向かおうとした……しかし

「ちょっと待てよリア。」






レーシアは?を浮かべながらも水気が何でもないといいながら席につくのでそのまま黙って水気についてきた。


・・・・?

「自分の席にいかないの?」

「え?だってまだ話したいし。」

「へぇ~……」


「ちょっとなんで寝ようとしてるの!?」

「え、だって俺関係ないんじゃないの?ふぁぁ…俺眠たいよぉ」

「いやいや、関係ないって私の話聞いてた?」

「聞いてたよ~、話したいんでしょ。寝とくから話してていいよ。」

「私の独り言になるじゃない!!」

「ダメなの?」

「どーゆーことよそれ!?」

「さぁ?」


水気の言い分は水気にしかわからない。通じないというべきか……もしかすると水気自信あんまり考えてはないんじゃないだろうか。


ナレーターも楽じゃないな………………




レーシアは顔を真っ赤にして怒り、自分の腰に手をまわし剣を抜こうとした。

しかし

「……………………ッ?」


剣はなかった。


(そうだった‼まだ使えないからって昨日棚にしまったんだった。)


レーシアは少し冷静になり今の状況が恥ずかしくなったからか顔を赤くしたまま俯いてしまった。



水気はレーシアのことを気にもとめていないかのように机に伏せたまま寝ている。



(覚えてなさいよ‼絶対に認めさせてやるんだから。)


根っから優しいレーシアにとっては嫌がらせや復讐などとは考えないんだろう。

それゆえに放課後水気を起こしたり馴染めるように話しかけたりしていたんだから……今回はまぁその事が裏目になってしまっているんだが。


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