テスト結果
コウルは内心気が気ではなかった。
目の前の少年から感じる魔力は微々たるものなのだがこの学校で優秀な成績を修めているリア・リノアが助けてもらったと言うほどの実力。
話によると複数の相手に対し傷をつけることなく一瞬で傷をつけてしまったと言う。
リア・リノアは魔法に優れているためあまり肉弾戦が得意ではないがそれでもあの生徒がどうやって倒したのかすら解らなかったといっていた。
(これは意外な原石なのか……。)
・・・・・・数分後
「お前魔法使えないのか?」
「使えるよ」
「ならなんで初歩のファイアボールが使えないんだよ‼」
(はぁ期待してたがあいつの勘違いか。)
「見せてくれたらできると思うよ?」
「なんの負け惜しみだよそれ」
「リア・リノアには悪いが茶見水気、お前はFクラスだ。」
それだけ言うとコウルはその場をあとにした。
コウルとすれ違いに女の子が入ってきた。
「えーと?貴方が水気君ですか?
私はあなたの担任になります、シード・クラットです。皆にはシーちゃんって呼ばれてるんで水気君もそう呼んでください。」
こちらを見上げる幼女。
明らかに13歳ぐらいにしか見えない。
黄色い髪と緑の目が印象的だった。
「金髪幼女?」
「ひどいです~。こう見えても私先生です幼女じゃないですよぉ」
抗議してくる幼女。相手にするのもめんどくさくなり水気は彼女にクラスえと案内させた。
「えーとこれから新しくクラスメイトになる茶見水気君です。仲良くしてあげてくださいねぇ。」
水気はクラスにつくなり挨拶もせずに空いてる席に行きそのまま寝てしまった。
放課後
「茶見くーん。授業終わったよー。」
水気は揺さぶれる感覚で目を覚ました。
「ふぁぁ~。……?誰?」
目の前にいる少女は机に伏せていた水気を見下ろしている。
青く長めの髪を後ろで結んでいる。
つり目がとても印象的だ。
「どうかしたの~?………皆どこにいったの~」
「えーと……だから終わったってば‼」
「あ、そうなの~、じゃーねー」
「ぁ、ちょっと……行っちゃた」
水気はさっさと教室を出ていった。
水気はそのまま宿に帰った。
テスト内容が明らかに