異世界への旅立ちは慌ただしく⁉
終わった⁉終わってしまいました俺の異世界生活。まだ一歩も踏み出していないのに、だってこの四つのスキルどう見ても戦いに向いていない。
一見、当たりのように思える魔力無限のスキルも、他の三つのスキルを見れば活躍の場があるとも思えない。
俺が落ち込んでいるとトントンと肩を叩かれて振り向くとじいさんが、
「何か思うところはあるじゃろうが、これで中々凄いスキルを引き当てとるんじゃぞ!神級建造なんてゴッドスキルじゃし、開拓もユニークスキル。まぁ、あとの二つも中々良いものじゃぞ。」
じいさんは、ああ言ってくれるけどせめて一つぐらい戦闘に役立つモノが欲しかった!
このゴッドスキルとユニークスキルをゲットできて喜んでいいのか、それとも戦うすべを一切持たずモンスターのいる異世界に行くのを悲しむべきか……?
「じゃぁ、能力も決まったことだしあとは、向こうに送るかのぉ。」
「エーッ⁉いきなり、まだいろいろと聞きたいことがあるし、それに向こうの世界の名前さえ知らないのに?」
「そうじゃった。まだ言ってなかったのぉ~これから行く世界はアステリアと呼ばれておる。それと聞きたいこともあるじゃろうが、まぁ、あれじゃ習うより慣れろじゃな。そういう事じゃからあとは、向こうに着いたらステータスが見れるからステータスで確認しておくれ!」
「じいさん、なんか急に対応が雑じゃないか?」
俺がそういってじいさんを少し睨むと慌ててじいさんが言ってきた。
「いやいや、普通じゃよ⁉別にいつも見てるドラマが始まるからとかそういうことで急いでるわけじゃないぞ別に。」
語るに落ちるとは、こう言うことだろうなぁ。言わなくていいことまでペラペラとじいさんは喋りだした。
「じいさん。創造神なのにドラマなんて見るのか?」
俺が呆れて聞くと、
「創造神だってドラマぐらい見てもいいじゃろぉ~。それに仕方がないんじゃ続きモノじゃからのぉ一話見逃すと話についていけなくなるんじゃ。」
「おおっそうじゃ、幾つか向こうの生活で役立つモノをサービスしておくからのぉ。それもステータスで見れるから、そいうことじゃから、じゃあ~のぉ~」
「ちょっと待ってくr……」
俺が言い終わる前に俺の全身が光りに包まれて俺は異世界アステリアに送られた。