5話
遅くなりました…。
これからも、暇を縫って頑張って行きます!
見てる人、居る?
どうも。だいたい元気なクロ君です!
赤鬼さんとルーミアの喧嘩が、やっと終わりました。
いやはや
ルーミア強い。
赤鬼さんも強い。
開始三十分で地形が軽く変わるってドウユウコトデスカ?山が低くなってませんか?本当に大丈夫かな?ちょっと遠いところで観戦してたんですが。
富士山が、北岳になった。
分かるかなぁ?分かりませんか。スミマセン。
まあ、とにかく地形が変わった。それだけだよ。
うん、それだけだよ。
周りから「オイ、ちゃんと止めろよ」みたいな目なんかされてないのです。と言うか、なんですか、なんなんですか。何で僕がこの二人の世話(?)しなきゃいけなの?ねえ、皆、目をあわせてくれませんか?え、「スマン」?辞めてよそうゆうの、それ、虐めって言うんだよ?
「あれ?何で逃げるの?え、待ってよ。このあとルーミアの愚痴聞いたり、お腹を空かせた鬼にご飯を作らなきゃなんだよ?待ってくださいお願いします誰か一人でも良いからせめて料理くらい手伝ってください本当にお願いします誰かあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
~side 赤鬼~
いやぁ、今日も良い喧嘩だった!
全く、ルーミアも暴れたいなら言ってくれれば良いのに。
今日の戦果は引き分けだったが、こちらとしてはたくさん暴れられて満足している。クロは喧嘩が終わると、すぐさまルーミアにあの質問をしに行った様だ。
まあ、あいつが何であれ面白い奴なのは変わらないだろう。
さて、喧嘩の後はあいつの飯が一番だろう。あの年増に捕まる前にちゃちゃっと拐って飯を作らせるか。
「オーイ、クロ~!さっさと飯作れよ~!」
「なんでですか?!」
「そうなのだ!クロはここで私の愚痴を聞いてもらうのだー!」
「イヤ、なんで僕を指名してくるんですか!?」
~sideクロ~
「全く、蛮崋には困ったもんだよ。強い奴から強そうな奴まで、無差別にケンカ売るんだから。
今回は引き分けだったけど、まあ、まだ余裕あるし?
まだ戦えるからまだまだスタミナのある私の勝ちだよね!」
「ア、ハイ、ソウデスネ。」
まだ、
まだ続くのかな…。
そろそろ質問したいけど、良いよね?
僕は、近くに在った飲み物を飲みながら聞いてみることにした。
「あの、ちょっといいですか?」
「?なに?」
「僕って、なんなんですかね?」
「…クロでしょ。」
「いや、そうじゃなくて、」
「クロでしょ。」
「あの、」
「ク・ロ・で・しょ・?」
「…………ハイ。」
「うむ、よろしい。」
???なんだかよくわからないけど、押しきられた?何で?質問にも答えてくれないし。
「良い?クロ。妖怪ってのは精神の状態をもろに受けやすいんだよ。そんなこと今から考えてたら、長生き出来ないよ?」
「はあ…。」
「私はね、闇が生まれて、闇に恐怖した何かが生まれた時から生きてるんだけどね。その間に色々考えたんだよ?
今、クロが悩んでいる事もね。」
「…。」
「自分が何か、なんて、考えないほうが良いと思うけどね。」
「………カッコいい……。」
「へ?」
「ルーミア、今、スゴいカッコ良かった…。」
「え?いや、ちょっと?」
「ルーミアさん、と言わせてください!」
「ええ!ちょ、ちょっと待って!どうしたのクロって、くさっ!酒くさ!何か変だと思ったら、何でそんなに酒臭いの!」
「ええ~今、僕酔ってるの?」
「べろべろだよ?!大丈夫?!」
「ん~…無理…かも……。寝てくる…。相談に乗ってくれて、あり、がと、う……」
ドサッ
「…クロ?オーイ、クロ?大丈夫?オーイ!」