4話
今回は短いです。
900字も行ってないっていう。
ハイ、どうも!
そこそこ元気なクロ君です!
僕が山で住み始めて約二百年ほど経ちました!
早い!何か割りと早い!
妖怪の感覚だと、十年や二十年がとっても早く感じるようになりました。
赤鬼さんとはあれから五年後位に仲直りしました。まあ、実際には周りの妖怪達が「早く許してやれば?」的なことを遠回しに言って来たり、そんな感じの視線を浴びせて来たりしたからで。本当は余り許したとは思ってマセン。
一応、こちらからも遠回しに「次あんなことしたら呪いマスヨ?」って言っといたけども、そんなことも分からないアホの子じゃあ、無いですよね?
「ネエ?赤鬼サン?」
ゾワゾワ
「んっ!?な、なんだい?(何か、今寒気が...?)」
「僕って何に見える?」
「......はぁ?」
「自分が何の妖怪なのか、知りたいからさ。ねえ、何の妖怪に見える?」
「ん~?.........そうだな......姿だけなら立派な妖獣なんだが......妖力の質が...何か、こう、濃厚というか、なんというか...妖力とは違う感じがするかな。私にはちょっと分からんなぁ。」
「そう...ですか...」
「あ~…。まあまあ、そんな気にすんなって、訳の分からん妖怪なんていくらでも居るさ。ルーミアだってあんな姿だけど実際じゃあ私よ「手ぇぇぇが、滑ったぁぁぁぁ!!のかー!!」
ドン
「…何、これ。」
「…ルーミアの投げた黒曜石の欠けた物だな。よほど喧嘩がしたいらしい。」
「蛮崋ぁぁぁぁ…その話はするなと言ったはずなのかー…!」
「別に良いじゃないか?減るもんじゃないし。」
「私の心はガリガリ削られるのか!!!!」
「女々しいねえ。」
「蛮崋が雑過ぎなのか!」
「まあまあ、喧嘩は良くないよ?」
そう、喧嘩は良くない。
良くないのです。
それにしても、ルーミアって本当に何歳なのかね?年齢の事は凄く気にしてるみたいだけど。
そうだ!ルーミアにも聞いてみよう!
「ねえ、ルーミア。僕は何に見える?」
「あ?ちょっと黙ってて、この馬鹿に今一度どちらが強かったか教え込まなきゃイケないから。」
「ア、ハイ」
聞けるのは少し待たないといけないな。