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東方狐狗狸記  作者: 猫の子
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23話

 諏訪の国に着いたよ!久しぶりに人間を見た、懐かしー。


「睦月、今どこに向かってるの?」

「ああ、諏訪大社だ。一回旅行で行った事あったと思うぞ。」


 あー……ああ!思い出した!長野辺りにあった気がする!観光したな〜。

 でも、何でそんな所に妖怪と妖怪もどきの僕たちを?なんか神様にしばかれそうなんだけど。


「ねえ、僕等しばかれ無い?」

「ダーイジョウブダイジョウブ、あそこの神様と肉体言語で語り合ったから。結構仲良いと自負してるさ。

………そうだな、一応動物の姿になっててくれ、旅で出来たペットだって言えば大丈夫だろ。」

「…睦月のペットかぁ……。」

「その言い方はなぁ……。」


 その後、物陰で小動物に変身し、妖力もどきを限界まで小さくした僕は睦月に抱えられて神社の中へ…。



   ***


「よし、着いたぞ。」

(ここが諏訪大社?)


 一応バレないように会話は念話もどきでやってます。


「諏訪ちゃーん、帰ったぞ〜!」


 睦月が呼ぶと、廊下をダッシュして来る女の子が!


「睦月!百年ぶりじゃん!いつ帰ったの!?」

「さっきださっき、目的は達成されたからな。ほら、こいつだ、戻っていいぞ。」


 うーん…攻撃され無いよね?大丈夫だよね?よ、よーし、やっちゃうぞー?せい!


「は、初めまして。睦月の友人のクロだよ。」

「俺の親友のクロだ!結構いい奴なのは話したよな!」

「え、僕の事話したの!?」

「うん、話されたよ。10年間ず〜〜〜っと俺の親友はなぁ俺の親友はなぁと。」

「ど、何処から何処まで………。」

「最初から大体全部話したぜ。」


 こいつ……!どうしてくれよう……!くそ、諏訪ちゃんとやら!そんな生暖かい目で見ないで!心が痛い!


「まぁ、よろしくね、クロちゃん。私は洩矢 諏訪子!この国の土着神だよ!」

「結界と呪いの妖怪のクロです。よろしくね。と言うかクロちゃんって……男なんだけど?」

「え」

「え?」

「………プフッ……!」


「えええ!!!男なの!?てっきり女の子だと思ってたんだけど!?」

「何で!?僕の事聞いてたんじゃないの!?」

「くくく……あっはっはっは!!」

「ちょっと!どういう事だよ!?」


「月一で体調崩すじゃん?」

「身体が弱かっただけだよ!生理じゃないよ!」

「ラブレター貰ってんじゃん?男から。」

「やめろ、言うな!」

「人形とか大好きだし。」

「す、好きでなにが悪い!」

「料理上手いし。」

「だって弁当作れって言うから……!楽しかったけど……!」

「今思うとあれが最初の愛妻弁当か!美味かったぞ」


 くそ……!こいつ、聞き手が女の子にしか聞こえないような話しかしてないな!?

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