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東方狐狗狸記  作者: 猫の子
15/31

14話 1

いやあ


これは酷い。









見てる人、居る?(二回目)

 二人は一瞬の内に距離を詰め、睨み合う。


 僕は、結界で作った棒(以下、結界棒)を振り下ろす。

 兵士は刀で受け流す。


「そういえばさっ、名前をっ、聞いてないっ、ね!」

「ああっ、そうだなっと、お前、名前は?」


 戦いの手を止め、自己紹介をする。

 端から見れば、ふざけてるよね。


「俺の名前は騎川きせん、軍の副司令官なんかをやってる、名字は捨てた。」

「僕の名前はクロ、結界と呪いの妖怪さ。」


 二人の間に更にピリピリした空気が漂う。


「自己紹介も終わったし、」

「ああ、そうだな。」


「「いざ、勝負!!!」」


 結界棒を薙ぐ、それに対し騎川はしゃがんで避ける。更にそこから切り上げに掛かって来るが、それを、僕は柱の形の結界で右側に弾き飛ばす。弾き飛ばした先には、呪いの塊、効果は[停滞]にしてある。しかし、騎川はそれすらも両断してきた。そして、そこからどうやったのか、刀を胴に当てて来る。


 痛い、強い!


 僕は一度距離を取る、何で近距離で戦ってんの僕。インファイトは得意じゃないんだから、中距離でやり合えよ、僕。

 騎川の周りに結界を張り、そのまま圧殺せんと結界を一気に小さくする。しかし、と言うかやはりと言うか、騎川は結界を斬り払う。すぐに今度は、結界の杭を全方位から騎川に襲わせる。しかし、またしても斬り払う。そして、その一連の動作は舞の様で、一瞬目を奪われた。


 奪われて、しまった。


「貰った!」

「うあっ?!」


 一閃、僕の体は二つになった。

 筈だった。


「……あれ?

「……おいおい…ふざけんなよ…?」


 簡単に言うと、体は繋がっている。今は、それが分かっていればいい。

 まだまだ、戦える。


「ハアアア!!」

「うお!?」

 今度は結界に[侵食]の呪いを掛け、雨の様に杭を落とす。大地は呪いに侵食され、穢れていく。その穢れた大地を操り、追撃を掛ける。

「なにがなんでも、通らせてもらうよ!」

「はっはっはっは!そう思うならさっさと通ってくれ!時間がねえ!」

「なら、次で決めるよ!」

 呪いの力を手集めて、凝縮する。

「早く決めろよ?」

「もう終わり!」

 呪いの力を騎川に向けてレーザーの様に放った。

「来世で会おうぜ。」

「その時は宜しくね。」


 とりあえず、僕の戦いは終わった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「あっちは終わったか…。」

 心配はしてなかったが、危ない所は在ったな。体が両断された時とか、近距離で戦っていた時とか。まあ、八百長試合だったみたいだが。

「死ね!妖か―」

 ああ、弱い。自分的にはクロと戦っていたアイツとやり合いたかったが。しょうがないか。


 なんとなく、人間の作った筒状の船に目を向けてみた。


 船の先端にそれはいた。

 真っ白の、妖怪とも人間とも似つかない、何とも言えない何かが居た。

 しかし、それは瞬き一瞬で、姿をかき消した。

「なんだ?」

 …まあいいか。ルーミアも片付けは終わったみたいだし。

「蛮華!終わったのかー!さっさといくのかー!」

「ん?ああ、そうだな!クロは?」

「もう行っちゃったのかー。」

「何!?」









残り、10分

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