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東方狐狗狸記  作者: 猫の子
14/31

13話  2

赤鬼しゃきさん戦況は?!…あー邪魔だあ!」

 兵士を蹴散らしながら、前へ進む。正直数が多いだけなのでウザったい。

「正直言って歩みが遅い!ハア!間に合わないぞっ!」

「吹っ飛ばしたいのかーーーー!」

「「「「「ウザッテェェェェ!!」」」」」

 うん、分かる、大いに分かる。


 赤鬼さんは拳を、ルーミアは闇の弾丸を、僕は結界を棒状にしたものを、

 

 そして、それぞれの妖怪としての力を適当に振り回す。


 掠れば吹き飛び、当たれば飛び散る(色々と)、直撃すると塵と化す。


 それでもなかなか進まない。


「姉御!ルーミアさん!クロ!先に行け!」

「人間どもに遅れは取らねえよ!」

「そうだろおめえらぁ!」

「「「「「おうともさ!!」」」」」


「いいぞ、ちょうどいい捨て駒だ。せいぜい頑張れ!」

「「「「「「「妖怪舐めんな!」」」」」」」

「そのいきだ!」

 赤鬼さんの激励も効いたみたいだ。これならなんとかなるでしょ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ちょっと!あなた!これを開けなさい!」

「永琳様の作られたセキュリティですから、凡人の私には理解しかねます。」

「く…!」

 こいつ…!どうしてやろうかしら!

 とにかくどうにかして外に出なければ!


 弓は…扉を破壊したら月に行けないし…。

 …やはりハッキングするしかないわね…。


「ああもう!何でこうなったのよ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「見えた!」

「やっとなのか!さっさと落としちゃうのかー!」

「また面倒なのが来そうだな…。」


 赤鬼さん…変な事言わないでよ!

 そんなこと言うから兵士がわらわら出てくるんじゃないか!

 きっと違うけど。

 よくよく見れば、僕たちに奇襲を頼んだあの兵士も居る。でも、一応蹴散らさせていただきます!


「やあ、さっきぶり。」

「おっと危ない。」

 ありゃ?避けられました。雑魚とは一味違うんじゃないか?他の兵士と違い、銃を持たず刀を持っている。この時代に刀が在ったのか。

 彼はその刀で斬りかかって来る、難なく避ける。


「強いね。今までの兵士とは全然違う強さだよ。」

「ありがとよ。…ところでだ、さっき何で避けた?お得意のバリアを張れば良いのに。」

「だってそれ、僕の守りじゃ足らないもの。それは武器の力じゃないでしょ?結界で武器を弾いてもリーチが縮むだけじゃない。」

「良く分かったな、確かに俺は能力持ちだ。何故分かった?」

「さっき既に抜いてたじゃん?地面を見ると結構深めの小さな溝が出来てたよ。それが地面に触れてたからって、さすがに切れ味良すぎない?」

「…そうだよな。俺の能力は“あらゆるものを斬る能力”だ」

「うわぁ…そりゃ酷いね。」


「自分で蒔いた種だが…切り殺す!」

「OK、呪い殺す。」


 二人は同時に走った。








残り、20分。

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