12話 3
やっぱりおかしい!!
何で街の人達は逃げてないんだ?!!
宇宙船は今日出発なのに!!
永琳は居ない。すでに宇宙船に乗り込んで居る頃だろう。かぐやちゃんもきっとそうだ。偉いさんなのだから別に疑問は無い。
僕の頭の中は、無数の何故に埋め尽くされる。
「…行ってみよう。」
僕は宇宙船のある場所に走った。
―――発射台付近――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、ここまで来てみたんだけども。
やっぱりおかしい。
なんで宇宙船が少ない?
永琳が考えて2つ作ったなら、街の人達を考慮してもっと大きい筈だ。
この大きさじゃあ、2万人も怪しい。
潜入してみようかな。
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こちらス○ーク、じゃない、クロです。
今、兵士の休憩所に聞き耳たててます。
「いやあ、ここの上部の人間は腐ってんなあ!!」
「ああ、しかし我々では何も出来ない…無念だ…。」
「いっそのこと悪あがきに永琳様以外を投げ捨てるか…?」
「エンジンの爆発でもいいぞ?」
なに言ってんだこの人達。
「この際何でもいい!一泡吹かせらんねえか?船が出来たと思ったら自分たちだけ逃げるとか訳わかんねぇよ!!」
「なんだって!?」
本当にふざけてんの?!
「!誰だ!」
「いまはそんなことどうでもいい!今のは本当のことか?!」
「よ、妖怪?何故ここに?!」
「良いから!!答えて!殺さないから!!」
「ほ、本当だ。上部の連中は頭の弱い一般人はいらんとか言って俺たちを捨てやがった!お前、妖怪だろう?一泡吹かせてくれよ!」
「任せてよ!!泡で窒息させるくらいビックリさせてやる!!」
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壁の外 壁の扉付近
「…それ、人間に頼まれたの?」
「うん、誰だか知らないけど妖怪だからといって差別はしなかった。」
いい人だ。ああいう人がいたらいいのに。
「蛮華、作戦は?」
「門破って突撃。とりあえず船に乗ってる奴は殴る。一人残らず。」
赤鬼さんもご立腹らしい。
赤鬼さんが妖怪の皆に向かって叫ぶ。
「いいかお前ら!目指すはここの中心!それ以外の人間は襲われなければ手を出すな!そんなもんは時間の無駄だ!腐った人間張った押すぞぉ!!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」
さあ、腐った人間ども、開戦だぞ?
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「…はあ…。」
やっぱり無理やりつれてくればよかったかしら。
そんな思考が頭を過る。
…しかし私は何故クロにこだわっているのかしら?尻尾は8割完成してるからあとは月で研究すればいいじゃない。
…なんかこれは違うような……。
ドガアアアアァァァァン
「っ?!なに?!」
「永琳様!妖怪が扉を破りこちらに向かってきます。」
「すぐに飛ぶわよ。住人は中に居るのよね?」
「…はい。」
「…確認させてもらうわよ。」
私が宇宙船の中に入ると中は空っぽだった。
「!ちょっと!これは一体!?」
「すみません、永琳様。」
「んなっ!」
宇宙船の扉を閉められた!?
まさか、あいつら自分たちだけにげるつもり?!
発射まで、残り30分
ちょっと急ぎ過ぎたかな?




