11話
超短いですよ。
なんかスミマセン。
美味しいものは?
楽しいことは?
そう言えばお土産は?
変わった事はあるか?
色々と聞かれました。
お土産何てないよ?
まあ、変わった事は有るね、妖怪の存在維持に関わる問題が一つ。
「…月、ねえ。」
「そ、月。」
人間の月移住計画の事です。
妖怪は人間の恐怖が産み出した者なので、人間が離れて恐怖が届かないと消滅してしまう、らしい。
「んー、やっぱりその船?が月に行くときに急襲仕掛けるのが一番だな。人口は?」
「確か…約十万人だったはず。8年後には増えたり減ったりが少しあると思うよ。」
「なら船は一つじゃないと思うよ?複数の船を作って飛ぶんじゃないかな?」
「…もしそうなら船の一つくらい見逃して、後は襲う、ってことで良いか?」
「なんで逃がすの?」
「緊張が緩むと思われるからだ。きっと大慌てするぞ?」
赤鬼さんが策士だと?!
明日は大雪か…?
「聞こえてるぞ。っと言うか、私は元々他の妖怪よりは頭が良い自信があるぞ?」
「ルーミアは?」
「こいつは論外だ。無駄に年食って無いからな。」
「そんなこと言うのはこの口なのか~?言っとくけど私より年寄りの妖怪だっているのか~!」
「ひ、ひはいひはい!!」
なにやってんの。
それにしても、ルーミアより年上の妖怪ね…。
ちょっと会って見たいかな。
その後、山の皆とどんちゃん騒ぎしました。
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あの宴会から7年経った。
最近おかしい事がある。
何時もの様に永琳に黙って空に飛んだときのことだ。
「…何で皆街に居るんだ?来年の今頃には月に行くのに…?」
心の中でもやもやするこの気持ちを、適当な理由を付けて仕舞った事を、
僕は後悔することになるのは、
意外に早かった。