ヒネクレ少女は憂鬱症
希望なんて望んだって
どうせこの世界じゃ叶わない
夢に向かって進んでも
途中で折られてはいおしまい
前を向いたらつまづいて
上を向いたら穴に落ちた
どっちにしたってこけるなら
下向いてた方がまだ楽じゃない
曇天世界は今日も回る
綺麗事だけを表に見せて
裏返したその先にある
汚れた真実は隠された
反転世界は明日も回る
ただただ過ぎ行く時間を乗せて
何もできずに終わるなら
今日で人生を終わらせて
優しいだけの言葉なんて
いずれ忘れて地に帰る
人の数だけの価値観なら
善悪なんておままごと
笑って笑って叱られて
泣いて泣いて怒鳴られた
どっちもダメだって言うならさ
どんな顔して生きればいいの
暗黒世界は今日も回る
それぞれの主張を振りかざして
いざ問題が起こっても
自分だけは知らんぷり
従属世界は今日も回る
他人の言葉に従って
本当に大切なことさえも
無責任を語るんだ
何度も何度も季節は過ぎて
僕も彼も大きくなって
でも見えてきた世界に光はなくて
憂鬱とした日々をただ過ごして
ある日去り際の彼の笑顔に
はたと振り返り泣きたくなった
小さな頃に見えていた世界
僕の世界はこんなんじゃない!
疑心世界は今日も回る
不健康な感情をたずさえて
裏切り歪んだこの心を
沈めたのは誰だった?
無心世界は今日も回る
結局意思なんて関係なく
夢も希望も絶望さえも
世界はきっと気にしてない
悔しいながらもすることは同じ
くだらない日々を愚痴に乗せて
隣で笑う彼とともに
今日もまた ただ生きるのだ
――世界は無情と言うけれど
そう語るやつこそが無情なんだ
結局他人に踊らされながら
それでも意地で生きて行く――