表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異星の日本国  作者: 流星
8/14

カイバル①

進行を少し早めました。

レンガや大理石で作られた立派な建物が並ぶ市街地。

その中心部のとりわけ大きいのは市庁舎と騎士団の建物だ。


捕えられた5人は騎士団の建物の地下牢で監禁されていた。


「マズいことになりましたね。」

不安を口にするのは佐藤だ。


「あぁ、だが拳銃が取られなかったのがせめてもの救いだな。」


「騎士団員達の顔を見るところ、どうやらこの世界には銃はないようですね。」

坪井に続き古井が発言する。


「あの顔見ました?この棒はなんだって顔でしたよね。」

黒川が苦笑しながら言う。


「それよりも定時連絡だ。」

「既に1回していないんだ、もう連絡しないと手遅れになる。」


「・・・」

坪井の発言に一同は黙り込む。


なぜならば、定時連絡が2回途切れた時点で活動に支障有りと判断されて、仲間達(特殊作戦群)による救出作戦が行われることになるからだ。


「作戦が行われればこの街に被害が及ぶことに・・・」


「クソ!どうすれば!!」

坪井が苦悩している時である。


「釈放だ!!出ろ!!」

と急に腰にサーベルを差した団員がやって来て地下牢を出されたのだった。



〜市庁舎〜


「では、報告を聞きましょうか?ボーゼスさん?」


声の主、アダムズ市長は革製のイスに深く腰掛け、頬杖をつきながら促す。


「はい。盗賊出没の知らせを受けて我々が向かっていたところ、怪しい5人を発見し荷物の提示を求めたところ、拒んだ為、念のため捕えました。」


「なる程・・・」


「気になるのは彼らが持っていた鉄の棒です。」

「これをご覧下さい。」


そういって差し出したのは取り上げた89式小銃だ。


「これは一体なんですかね?」

そういいながら手を伸ばしたところ


パシュ!!


「!?」

驚き飛び退く2人。

鉄の棒の先からは煙が立ち昇り、壁には穴が空いていた。


(一体なんなんだ?!!!)

そう思った時だった。


「失礼します!!」

「隊長!!どうやら先程捕えた5人ですが盗賊では無いようです!!」


そういってドアを開けながら飛び込んできたのは同じ隊に所属するハムレットだ。


「当の盗賊ですが、モンバサ村にて眠りこけているのを捕縛しました。」

そう報告を続けたハムレットだが、2人が尻餅をついているのを見て怪訝な顔をする。


「・・・・・わわわ、分かった、彼らをここに連れて来てくれ。」


「はぁ、分かりました。」

そう言ってなんだろうな?と小声でボヤきながら部屋を出て行った。


2人は立ち上がり、『コホン』と咳払いをした。

そして

「彼らはいったい・・・・??」

と呟いたのだった。


御意見・御感想をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ