特別派遣部隊の戦闘①
盗賊に襲われた村の話です。
モンバサ村
村の住人であるメアリー・テッドはいつもの様に家の畑で仕事をしていた。
すると森側の畑から「ギャー!!」という悲鳴が聞こえた。
何事かと数人で駆け付けると隣に住むワイズマンさんが切られ血を流しているではないか!
びっくりしたメアリーだったが、すぐに異変に気づいた。
そう、そこにはみすぼらしい服装をした集団つまり盗賊がいたのだ。
「へへッ楽なもんだぜ!!」
剣を地面に突き刺し1人の盗賊が言う。
「おい!お前ら根こそぎ奪うぞ!!」
「おぅ!!!」
頭らしき人物がそう声をかけると20人程の盗賊達は一斉に散らばっていった。
そして、住人を家から追い出し、金目の物を奪い、家々に火をつけて回り始めた。
皆、抵抗はしたものの武器を持った盗賊達に敵うはずもなく、たちまち追い詰めらてしまった。
「ワッハハハハ!!!」
「抵抗するだけ無駄だぞ~!!」
「もがけもがけ!」
等の盗賊達の罵声が聞こえる。
「あぁ、神様!どうか助けて下さい!!」
メアリーを始め皆そう願ったその時だった。
ドサッ!!
いきなり倒れる盗賊の頭。
「かしらー!?」
と言うなり
グハッ!!
と声上げて続けざまに倒れる盗賊達。
そして数秒後には盗賊達は地面に倒れていたのだった。
メアリー達は何が起こったんだと周囲をキョロキョロと見回すが何も見えないのだった。
〜特別派遣部隊サイド〜
坪井の指示で二手に別れた5人は林の中で4人が89式小銃を、黒川一人がM24狙撃銃を構えていた。
『黒川。まずは頭らしき人物を撃て。』
坪井からの指示がとぶ。
『了解』
『各員、黒川の狙撃後発砲を許可する。黒川、射撃タイミングはお前に任せる。好きな時に撃ってよし!ただし外すなよ!』
『了解しました』
無線でのやり取りを終えて待つコト数秒・・・。
覗いた89式小銃のスコープの中で盗賊の頭が倒れるのが見えた。
『撃て!!』
号令の元4人は一斉にうち始めた。
パシュ!パシュ!
単発に設定した89式からサイレンサーによって抑えられた独特の発砲音が漏れる。
盗賊達はまたたくまに倒れ、数人が走って逃げ始めた。
しかしそれを黒川が逃さずうちとっていく。
戦闘は短時間かつ一方的に終わった。
坪井『村人に気付かれない内に下がるぞ』
と無線で言った時だった。
ガサガサ
「!?」
不意に後ろの茂みから盗賊の伏兵が飛び出て来たのだ。
しかし89式に装填中のマガジンは弾切れ、だからといって新しいマガジンを入れる余裕も無い。
とっさに判断した坪井は腰のホルスターから9ミリ拳銃(SIG P220)を取り出し撃った。
盗賊は数発くらい頭から地面に突っ込んだ。
「あっ!危なかった!!」
ホッとする坪井だが
『マズイぞ、今のでばれたかもしれん。急いでずらかるぞ!!』
と無線機に叫んだのだった。
今後の参考にしていきますので
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