転移の時
ついに日本が異星に転移しました。
これからどうなっていくのか?
日本転移の31日まで後少しの12月21日。
この頃、派遣部隊はこれまでの活動が身を結び始めた。
まずはカイバルとの交流がスムーズに進み、大陸の情報が多く手に入ったことだ。
次に日本政府高官の派遣などにより条約などの法整備が進んだ。
これにより貿易のメドが立ち政府は安堵したのだった。
それにより後続の部隊と完全に入れ替わり坪井らも日本へ帰った。
12月31日
世界は日本の転移の瞬間をある者は悲しみ、ある者は喜び、ある者はイベント感覚で待っていた。
日本海や太平洋には世界中の海軍艦艇、特にアメリカと中国が集結し、排他的経済水域よりも外から転移の瞬間を伺っていた。
「5分前!!」
世界中がカウントを始めた。
日本上空は黒く覆われ、突然の嵐が襲う。
雷が轟き、大地が震え、人々は固唾を飲む、テレビの前にかじりついてその瞬間を逃さぬとばかりだ。
そしてあっという間に時間はすぎ、
日本の首相、天皇皇后両陛下がテレビの前に姿を表す。
「世界中の皆様方、日本国が建国して以来長くのおつき合いありがとうございました。」
「我々は地球と離れていても皆様方と一緒です。それを忘れないで下さい。では、又会う日まで!!」
その言った瞬間、日本は消えてしまったのだった。
それは一瞬で、誰も見ることができなかったのだった。
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