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異星の日本国  作者: 流星
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プロローグ 〜日本政府の対応〜

ホールが確認されてから一年間の流れです。

2012年1月1日、午前0時00分まさに年が変わった瞬間、空港の管制塔では大騒ぎが起こった。


なぜなら富士山上空を表示するレーダー画面が突然真っ白になったからだ。


そしてこの異変は国土交通省からすぐに首相官邸に伝えられ、6:00に航空自衛隊機RF-4EJによる偵察が行われた。


そして高度10000mに直径10kmの黒い穴が確認された。


同日7:00NHKにて首相は緊急放送を実施、黒い穴を「ホール」と命名し、調査を行うとした。


しかし10000mという高高度のため調査はサッパリ進まなかった。


そんな1月16日、「ホール」より鳥の群れが飛び出てきた。

ブラックホールではないかという意見もあったために政府は驚いたが捕獲を命じ、調査した。


その結果、基本的な遺伝子の形や体の作りは同じだが種類は全くの新種であることが判明した。


そこで政府は米軍に協力を依頼して無人偵察機によるホール内部の偵察を実施した。


そして明らかになったのはホールの向こう側には現代とは別の世界があるという事実だった。


この偵察後、ホールが拡大、徐々に降下していることが判明、計算では2013年1月1日には日本全土を覆うだろうというものだった。


そして数々の実験と検証が繰り返された結果、日本は2012年12月31日をもって地球ではなく、ホールの向こう=異星へ転移するだろうということだった。


この事実を受けて政府は非常事態宣言を発表。

引き続き調査をするとした。


1月25日

無人偵察機による第3次偵察により

大陸が発見された。

又、都市および農村が数カ所発見された。

航空写真の分析により建物は中世ヨーロッパに近く文化もそのレベルだろうと予想された。


2月1日

国会は「日本異世界転移関連法」を提出し、2週間というスピード可決された。

その概要は

・異世界に転移後、少なくとも2年は国民が飢えないように食料品及びエネルギーの備蓄をする。

・日本国内にいる外国人は11月までに日本に残るか母国へ帰るかを決める

・海外にいる日本人へは帰国を呼びかけると同時に最終決定は自己責任

・海外の日本企業の工場を国内に戻す

等であった。


又、本来ならば廃艦予定のタンカーやコンテナ船を世界中から買い取り、物資を乗せて貯蔵する。といったことも行われた。


しかし1番助けになったのは世界中からの支援物資だった。


これによりなんとか9月には準備が整ったのだった。


10月に入りホールはヘリコプターでも到達できる4000mまで下がり、大きさは日本列島の2/3まで広がっていた。


そこで政府は陸上自衛隊、特殊作戦群から成る特別派遣チームを編成した。

彼らの使命は向こうで情報収集をし、転移後の具体的な準備に役立てるコトであった。



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