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泥濘のリュカ〜わたしを殺した彼のルーツ〜  作者: 31040
第三幕 ――第三章 始まりの場所
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ロアナ王国新聞報道

【ロアナ王国日刊紙 ハサ日日新聞】__クローナ歴555年9月15日の記事より抜粋


『9月14日、ロアナ王城に退避中のサザラン伯爵が、ジチ正派への改宗とともに今後ラァラ神殿への献金は行わないと表明した。それを受けて「神聖隊」を自称するラァラ派信徒がロアナ王城とルヴィルナグ聖殿前に集結。拘束中の神聖隊員の釈放とラァラ派の国教化を求めたが、王都治安維持隊によって鎮圧された。

 関係筋によると、13日から王都治安維持隊とサザラン警察による合同捜査隊がラァラ神殿へ立ち入り捜査中とのことである。オングル炭鉱跡地での反逆軍鎮圧作戦と同時に行われたとみられ、フォルブス男爵家の関係者が数人拘束されたとの情報もある。

 王室報道官はラァラ派に関する一連の事件について、数日以内に国王直々に説明を行うとしている。一部ではラァラ派が禁教と関係しているという噂も囁かれているが、真意のほどは定かではない。』




【ロアナ王国不定期発刊 真実新報】__クローナ歴555年9月16日の記事より抜粋


『ラァラ神殿関係者が聖地トゥカにて拉致し、その後行方不明になっていたイモゥトゥのイヴォン(ラァラ神殿では聖女とされていた)が、サザラン伯爵領にあるテンデ海軍基地に保護されていたことが明らかになった。また、イヴォンは現在新生直後で、いわゆる赤ちゃん返りの状態にあるという。

 本紙が独自に入手した情報によると、イヴォンは王都へ移送され、ルヴィルナグ聖殿に引き渡される予定。新生前にイヴォン本人が残した覚書にはクローナ大聖会(聖地)での保護を求める旨が書かれており、ルヴィルナグ聖殿での身柄の預かりは一時的なものと考えられる。

 なお、クローナ大聖会はヨスニル共和国エイツ男爵が運営するセラフィア基金に協力する意向を固めており、今後はイモゥトゥの保護、教育、雇用等の提供を聖地で行っていく予定だという。』




【ロアナ王国不定期発刊 真実新報】__クローナ歴555年9月18日の記事より抜粋


『17日、ラァラ神殿及びウチヒスル城捜査により拘束された国家反逆罪の容疑者が軍船でハサ港に到着。厳重な警戒の下で王都にある国防軍本部に移送された。その後、ヴィンセント・フォルブスがロアナ王城入り。王族により直接尋問が行われているものと思われる。

 ヴィンセントについては、複数の証言と状況証拠から父親を事故死に見せかけて殺害した可能性が浮上している。故フォルブス男爵の葬儀は予定通り18日に執り行われる予定。銃の暴発事故で死んだと思われていたヴィンセントの双子の兄、クリフ・オールソンが喪主を務める。

 なお、クリフ・オールソンの銃暴発事故もヴィンセントが仕組んだものだという情報も得ている。オールソン伯爵家はヴィンセントに脅迫されて武器の密輸に協力したと自白しており、現在も拘束中。伯爵が養子クリフの殺害計画に加担したかどうかはまだ明らかになっていない』




【ロアナ王国日刊紙 ハサ日日新聞号外】__クローナ歴555年9月18日の記事より抜粋


『18日、エドワード・グレイアム・ロアナ第33代国王陛下は、王国議会会場に議員を招集。報道関係者の傍聴も許可される中、ラァラ派について以下のような発表がなされた。


 〈一〉ラァラ派は、すでに禁教とされているリーリナ神教の流れを汲むものとし、クローナ暦9月18日正午をもって禁教とする。


 〈二〉国内のラァラ派聖殿及び礼拝殿は、ロアナ聖会にて他派への改宗手続きをすること。期限は9月末日。期限内に手続きが行われない場合は、強制的に閉鎖とする。


 〈三〉フォルブス男爵領のラァラ神殿は、国家反逆を企てたため閉鎖。フォルブス男爵家は滅門とする。


 本内容は、クローナ大聖会も同意しているとのことである。現在ロアナ王城内に拘束中の反逆首謀者ヴィンセント・フォルブスついて具体的な言及はなかったが、死刑が妥当だとの見方が強い。また、フォルブス男爵領の領地及び資産については、サザラン伯爵家に移管される見込み。』


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