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第96話 未来からの異邦人

五人を包み込んだ七色の光が渦巻き、強烈な風の音が耳を打つ。時間の流れを逆行する感覚が体中を貫いていく。


「みんな、しっかりつかまって!」

アイリスの声が風の中かすかに聞こえる。


孝太はリーシャとフィンの手をしっかりと握り、コウも加わって五人が円を作っていた。「時の砂」の力で過去から未来へと戻る旅。


しかし、何かがおかしかった。


通常なら一瞬で終わるはずの転移が、妙に長く続いていた。

周囲の光が乱れ、まるでトンネルの中を進むような感覚に襲われる。


「何か変だ!」

孝太が叫ぶ。

「時間の流れが安定していない!」


アイリスの表情に焦りが現れた。

「核の修復の影響かもしれない。時間軸が微妙にずれている!」


風がさらに強まり、五人はばらばらになりそうになる。


「離れるな!」

コウが声を張り上げる。


それでも徐々に五人の間に隙間が生まれ始め、光の渦がそれを広げていく。


「フィン!手を!」

リーシャが少年の方に手を伸ばすが、既に間に合わなかった。


フィンの姿が光の中に溶け込み、見えなくなる。

次にリーシャが、そしてコウも姿を消した。


「孝太!」

アイリスが彼に向かって必死に手を伸ばす。


「アイリス!」

孝太も同じく手を伸ばすが、二人の指先がわずかに触れ合っただけで、光の渦がそれぞれを別の方向へと引き離していった。


最後に孝太の視界から全てが消え、意識が闇に沈んでいった…


---


「…様…太様…孝太様!」


かすかな声が孝太の意識を呼び戻す。

彼は目を開け、真っ青な空が見えた。


「あ、目を覚まされましたか!良かった」


声の主は、20代前半ほどの若い男性だった。白い制服に身を包み、首には七色の小さなペンダントを下げている。


「ここは…?」

孝太が体を起こし、周囲を見回す。


彼は建物の屋上のようなところにいた。白い大理石の床と、周囲を囲む七色のガラスの手すり。遠くには見知らぬ都市の景色が広がっている。


「ここは"均衡の塔"の観測台です」

若い男性が敬意を込めて説明する。

「あなたが空から降ってきたので、驚きました」


「空から…?」

孝太が混乱する。

「今は何年?それから、アイリスたちは?」


「今は新暦2571年、新アルカディア統合76年目です」

男性が答える。

「アイリスさま…ですか?申し訳ありませんが、あなた以外は誰も確認されていません」


「新暦2571年…」

孝太が呆然とする。

「バルドールの3000年前に行き、そこから戻るはずだったのに…」


「バルドール?」

男性が首を傾げる。

「古代の伝承に出てくる都市ですか?」


孝太の混乱はさらに深まった。

どうやら彼は目的の時代に戻れていないようだ。さらに仲間たちとも離れ離れになってしまった。


「すみません、あなたのお名前は?」

孝太が尋ねる。


「レント・ハーモニアと申します」

男性が丁寧に頭を下げる。

「"均衡の塔"見習い管理者です」


「"均衡の塔"…」

孝太が周囲をもう一度見渡す。

「これは核に関連した施設?」


レントの目が驚きで見開かれた。

「あなたは"核"について知っているのですか?それは"守り人"のみに伝わる秘密の知識のはず…」


「守り人…」

孝太はさらに困惑する。


「あなたが一体どなたなのか、ぜひ詳しく教えていただけませんか?」

レントの声には敬意と好奇心が混ざっていた。

「もしよろしければ、マスター・ゼタにお会いいただきたいのです」


「マスター・ゼタ?」

孝太が尋ね返す。


「はい、"均衡の塔"の最高管理者です」

レントが説明する。

「古代からの知恵を守る七人の賢者の一人です」


孝太は少し考え、そして頷いた。

「会いたい。そして、この世界について知りたい」


「こちらへどうぞ」

レントが塔の内部への扉を開く。


孝太はレントに導かれて塔の内部へと入っていった。


---


"均衡の塔"の内部は想像以上に広大だった。

白い大理石と七色のガラスで装飾された回廊が幾重にも重なり、中央には巨大な螺旋階段が天井から床まで続いている。


階段の周りには青い光の筋が流れており、まるでデータラインのように見えた。

各階には様々な部屋があり、白い制服を着た人々が忙しそうに行き来していた。


「この塔は、古代文明の遺産を研究し保護する場所です」

レントが案内しながら説明する。

「特に"七つの調和"に関する知識を守っています」


「七つの調和…七つの核のことですね」

孝太が言うと、レントは再び驚いた表情を見せた。


「申し訳ありませんが、その言葉はあまり大きな声で言わないでください」

レントが周囲を気にして小声で言う。

「それは秘されるべき知識なのです」


孝太は頷き、以後は黙って彼の後に従った。


彼らは下層に向かって進み、やがて七色の扉の前に到着した。

レントが複雑なジェスチャーで扉に触れると、それが静かに開いた。


「マスター・ゼタ、お客人をお連れしました」

レントが部屋に向かって声をかける。


「入りなさい」

年配の女性の声が応える。


部屋の中は円形で、壁に沿って七色の光るパネルが配置されていた。

中央には水晶でできたテーブルがあり、その傍らに白髪の女性が立っていた。


彼女は80代と思われる年齢だが、背筋はまっすぐで力強い雰囲気を漂わせていた。白と金の装飾が施された長いローブを着ており、首には七色に輝くペンダントを下げていた。


「私がゼタ・ハーモニア」

彼女が静かに自己紹介する。

「"均衡の塔"の管理者であり、"七つの調和"の守護者だ」


「孝太と申します」

孝太も自己紹介する。

「異なる時代から来ました」


「それは分かっている」

ゼタが微笑む。

「あなたのオーラが時の痕跡を帯びている。時間旅行者だね」


孝太は驚いたが、すぐに気を取り直した。

「私は本来、もっと未来…新暦3000年頃に戻るはずでした。仲間たちと共に」


「時間の流れは時に気まぐれだ」

ゼタが哲学的に言う。

「特に"大収斂"以後は、時間の法則も変化した」


「"大収斂"…」

孝太の目が見開かれる。

「それはいつ起こったのですか?」


「古代文明の終わりと共に」

ゼタが答える。

「約2600年前、アルカディアの滅亡と共に」


「私たちが過去から戻った直後に…」

孝太が呟く。


ゼタの目が鋭くなった。

「あなたは"大収斂"に関わったのか?」


孝太は少し迷ったが、正直に話すことにした。

彼は自分たちが3000年前の過去に行き、核の修復に携わったこと、そして帰還途中に離散してしまったことを説明した。


ゼタはじっと孝太の話を聞き、時折頷いていた。


「これで多くの謎が解けた」

彼女が話の終わりに言う。

「古代の記録には、"星の彼方からの来訪者"が核を救ったという伝説があった。それがあなたたちだったのだな」


「私たちが伝説に…」

孝太が呆然とする。


「さて、あなたは仲間を探したいのだろう」

ゼタが実践的な話題に移る。

「特に、アイリスという"管理者"のことを」


「はい」

孝太が熱心に頷く。

「彼女と、リーシャ、コウ、フィンも」


「時間離散が起きた場合、通常は時間軸に沿って散らばる」

ゼタが説明する。

「異なる時代に着地した可能性が高い」


「つまり、彼らもどこかの時代にいるということ?」

孝太が希望を持って尋ねる。


「可能性は高い」

ゼタが頷く。

「しかし、見つけるのは容易ではない」


「でも、何か方法があるはずです」

孝太が食い下がる。


ゼタは少し考え、そして水晶のテーブルに手を置いた。

テーブルが七色に輝き、その上に複雑な図形が浮かび上がる。


「これは"時間の地図"」

彼女が説明する。

「各時代における"七つの調和"のバランスを示している」


孝太には複雑な図形の意味が完全には理解できなかったが、ある一点に注目した。

ある時代だけ、七色の光が特に強く輝いている。


「ここ」

孝太がその点を指さす。


「鋭いね」

ゼタが感心する。

「新暦1250年頃、"管理者の時代"と呼ばれる時期だ。強い"調和"の力を持つ存在が現れたとされている」


「アイリスかもしれない」

孝太の声に希望が灯る。


「可能性はある」

ゼタが同意する。

「しかし、そこへ行くにはまた時間旅行をしなければならない」


「どうすれば?」

孝太が尋ねる。


「"均衡の神殿"がまだ存在する」

ゼタが言う。

「そこで古代の儀式を行えば、時間を越えることができるだろう」


「お願いします、協力してください」

孝太が切実に頼む。


ゼタは彼をじっと見つめ、そして頷いた。

「あなたは古代の英雄。協力しないわけにはいかない」


彼女はレントに向き直った。

「準備を整えなさい。"均衡の神殿"への旅の手配を」


「はい、マスター」

レントが敬意を込めて頭を下げる。


「ありがとうございます」

孝太も感謝の意を表す。


「ただし」

ゼタが厳格な表情になる。

「あなたにはこの時代について知っておいてほしいことがある」


「何でしょう?」

孝太が尋ねる。


「"七つの調和"はもはや秘密の知識となった」

ゼタが説明を始める。

「"大収斂"後、世界は大きく変わった。古代の力の多くは失われ、新たな秩序が生まれた」


彼女は壁のパネルを操作し、外の世界の映像を映し出した。


そこには孝太の知るバルドールとも、古代アルカディアとも異なる風景が広がっていた。

幾何学的な白い建物が整然と並び、空には浮遊する乗り物が行き交っている。人々は皆、機能的で画一的な衣服を着ていた。


「これが新アルカディア」

ゼタが言う。

「古代の力を失った後、人類は科学の力で新たな文明を築いた。均質で、安全で、そして...」


「自由さを欠いた世界」

孝太が映像を見て感じたことを言う。


「鋭いね」

ゼタが微笑む。

「この世界は"完璧"を求めた。不完全さを排除しようとした。"大収斂"の思想が、形を変えて生き続けているのだ」


「ルザン卿の思想が…」

孝太が呟く。


「私たち"守り人"は、古代の真の知恵を守っている」

ゼタが続ける。

「"調和の中の不完全さ"という真理を。しかし、それは公には語れない」


「なぜ?」

孝太が尋ねる。


「"七つの調和"の真の力が悪用されれば、また"大収斂"を呼び起こす恐れがあるからだ」

ゼタの表情が暗くなる。

「だから私たちは隠れて活動し、時が来るのを待っている」


「時?」

孝太が尋ね返す。


「預言があるのだ」

ゼタが静かに言う。

「"時を超えた旅人たちが再び集い、真の調和が戻る時"についての」


孝太は息を呑んだ。

「私たちのことですか?」


「あなたの出現は偶然ではない」

ゼタが意味深に言う。

「全ては"調和"のパターンの一部なのだろう」


孝太は窓の外の世界をもう一度見つめた。

表面上は発展しているように見えるが、どこか生気を欠いた世界。

創造院が目指した「完璧な世界」に近いものがここにある。


「私は仲間を見つけ、元の時代に戻らなければ」

孝太が決意を固める。

「そして、本当の"調和"を取り戻す手助けをする」


「その意志こそが、私たちが何世代も待ち続けた希望だ」

ゼタが静かに頷く。


---


次の日、孝太はレントに案内されて新アルカディアの街を歩いていた。

彼は目立たないよう、この時代の服装——グレーの機能的な上下と、首元の識別バッジ——を身につけていた。


「市民たちは"調和"について何も知らないのですか?」

孝太が小声で尋ねる。


「ほとんどの人は知りません」

レントも小声で答える。

「"七つの科学原理"という名前で教えられていますが、それが古代の核の力だとは知らされていないのです」


街並みは整然として清潔だが、どこか画一的で魂を感じさせなかった。

人々の表情も穏やかだが、表面的な幸福感しか見受けられない。


彼らが中央広場を通り過ぎようとしたとき、大きなスクリーンに最高統治者の演説が映し出された。

黒と白の厳格な制服を着た中年の男性が、「完璧な社会」について語っている。


「あれが現在の指導者ですか?」

孝太がレントに尋ねる。


「はい、最高統合官エドワード・オーダーです」

レントが答える。

「30年前に権力を掌握しました」


孝太はその男性の顔をじっと見つめた。

どこか見覚えのある面影があった。


「何か問題でも?」

レントが孝太の表情の変化に気づいて尋ねる。


「いいえ…」

孝太は首を振ったが、心の中では考えていた。

あの人物は、創造院と何か関係があるのではないか…?


彼らは広場を抜け、古い区域へと入っていった。

ここは新しい建物が少なく、古代の面影をわずかに残している。


「ここは"歴史保存区域"」

レントが説明する。

「古代アルカディアの一部が保存されている場所です」


彼らはさらに進み、最終的に七つの古い柱が立ち並ぶ広場に出た。

中央には白い石で作られた小さな神殿があり、その周囲には誰もいなかった。


「これが"均衡の神殿"の遺構」

レントが声を潜める。

「表向きは単なる歴史的建造物とされていますが、実は…」


彼は周囲を確認してから、神殿に近づいた。

扉の前で特殊なジェスチャーをすると、古い石扉が静かに開いた。


「さあ、中へ」

レントが孝太を促す。


孝太は神殿の中に入った。内部は外観からは想像できないほど保存状態が良く、3000年前に見た「均衡の神殿」の面影を色濃く残していた。


中央の円形の台座は健在で、床の幾何学模様も微かに光を放っていた。


「ここで"時間儀式"を行います」

レントが説明する。

「マスター・ゼタが夜に来て執り行います」


「本当にこんな場所が存続しているなんて…」

孝太が感動して神殿内を見回す。


「"守り人"たちの努力の結果です」

レントが誇らしげに言う。

「何世代にもわたって、秘密裏に保護してきました」


彼らが神殿内を調べていると、外から物音がした。

レントは緊張した表情になり、孝太に隠れるよう手で合図した。


二人が柱の陰に隠れると、神殿の扉が開き、黒い制服を着た数人の男女が入ってきた。

彼らは神殿内を詳しく調査し始めた。


「統合保安局の査察だ」

レントが震える声で囁く。

「なぜこんな時に…」


「特別な日だからでは?」

孝太が小声で尋ねる。


「そうか、今日は"大調和祭"」

レントが思い出したように言う。

「建前上の歴史祭だが、実は古代の"大収斂"が起きた日を記念している」


黒服の一人が中央の台座に近づき、何かの装置を取り出した。

「エネルギー反応あり。予想通りだ」


別の黒服が応える。

「統合官の言った通りだな。古い力の痕跡がある」


孝太とレントは息を殺して状況を見守った。

黒服たちは神殿内の様々な場所にセンサーのような装置を設置し始めた。


「モニタリングデバイスだ」

レントが恐怖に震える声で言う。

「彼らはここを監視しようとしている」


「邪魔だ」

孝太が唇を噛む。

「デバイスがあると、儀式ができなくなる」


黒服たちが作業を続ける中、孝太は限られたデバッグモードを起動してみた。

この時代でどこまで機能するか分からなかったが、試してみる価値はある。


青い光が一瞬だけ孝太の指先に現れ、彼はそれを使って簡単なコードを書いた。


```

Disrupt_Monitoring_Devices(

range: "Temple_Area",

duration: "Temporary"

);

```


彼のコードが実行されると、黒服たちが設置しようとしていた装置が突然火花を散らし始めた。


「何だ?」

黒服の一人が驚いて叫ぶ。

「装置が誤作動している!」


「この場所の磁場が干渉しているのかもしれない」

別の黒服が考えを述べる。

「今日は中止だ。新しい装置を用意して、また来よう」


黒服たちは不満げな表情を浮かべながらも、壊れた装置を回収して神殿を後にした。


彼らが去ったことを確認してから、レントは安堵の息を吐いた。

「あなたがしたことですか?」


「少しね」

孝太が微笑む。

「デバッグモードはこの時代でも限定的に機能するようだ」


「素晴らしい」

レントが尊敬の眼差しで孝太を見る。

「あなたは本当に伝説の人物だ」


彼らは神殿を出て、"均衡の塔"へと戻った。

夜になれば、マスター・ゼタと共に時間儀式を行う予定だ。


---


夜、孝太はマスター・ゼタと共に再び"均衡の神殿"を訪れた。

レントも同行し、三人は静かに儀式の準備を始めた。


「統合保安局の動きが気になる」

ゼタが神殿の中央に特殊な結晶を配置しながら言う。

「彼らがこの場所に関心を持ち始めたのは、あなたの出現と関係があるのかもしれない」


「彼らは"調和"の力を感知できるのですか?」

孝太が尋ねる。


「限定的にだ」

ゼタが答える。

「古代の技術の一部を科学的に再現している。しかし、本質は理解していない」


彼らは七色の結晶を円形に配置し、中央にはより大きな透明な結晶を置いた。

ゼタは古代語で詠唱を始め、結晶が一つずつ輝き始める。


「時の流れを開け、我らに道を示せ」

彼女の声が神殿内に響く。


「新暦1250年、"管理者の時代"を見せよ」


結晶から七色の光が放たれ、中央に光の渦が形成され始めた。

しかし、渦は不安定で、明滅を繰り返している。


「力が足りない」

ゼタが苦しそうに言う。

「"調和"の力が弱まっている…」


「手伝います」

孝太がデバッグモードを起動させた。

青い光が彼の指先から現れ、彼は七色の光の渦に向かってコードを入力する。


```

Amplify_Temporal_Resonance(

target_era: "New_Calendar_1250",

stability: "Maximum"

);

```


彼のコードが実行されると、青い光が七色の光と融合し、渦の安定性が増した。


「素晴らしい」

ゼタが感嘆する。

「古代の"コードマスター"の力…」


渦が完全に安定し、中央に門のような開口部が現れた。

その向こうには、別の時代の景色が見える。


「行くべき時が来た」

ゼタが孝太に言う。

「この門は長くは持たない。急いで」


「レントと一緒に来てはダメですか?」

孝太が尋ねる。


ゼタは首を振った。

「彼は残って、この時代の"調和"を守らねばならない」


「マスター・ゼタ、孝太様」

レントが敬意を込めて頭を下げる。

「どうかご無事で」


「必ず戻ってきます」

孝太が約束する。

「仲間たちと共に」


孝太とゼタは光の門に向かって歩き出した。

門の前で、ゼタは孝太に小さな七色の結晶を渡した。


「これを持っていきなさい」

彼女が言う。

「"調和の鍵"だ。どの時代でも"守り人"を見つける助けになる」


「ありがとうございます」

孝太がそれを受け取る。


二人は最後にレントに手を振り、そして光の門の中へと踏み出した。

まばゆい光が二人を包み込み、彼らの姿は消えた。


時の流れを渡る旅が、また始まったのだ。

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