大賢者の妻ですが、夫が私のためにすぐ大魔法を使うので困ってます
伯爵家の令嬢カデリーナは、魔術師ネッド・ルスペルと結婚した。
ネッドは若くして王国最高峰の魔法使いとしての称号である“大賢者”を名乗ることを許された天才であった。
しかし、カデリーナは彼の魔法の才に惚れたというより、優しい人柄に惹かれた部分が大きかった。
ネッドもまたカデリーナを深く愛し、二人は瞬く間におしどり夫婦となった。
結婚してまもないある日、邸宅のリビングで二人はくつろいでいた。
赤茶色の髪と深紅の瞳を持ち、ワインレッドのローブをまとう若き天才魔術師ネッド。
そんな天才の妻である、煌びやかな金髪と白い肌が特徴的なカデリーナ。
まさに絵になる夫婦といえた。
紅茶を飲むカデリーナに、ネッドはこう言った。
「あのさ、何か欲しいものとかない?」
「欲しいもの?」
「うん、そういえば結婚してから君にプレゼントのようなことをしてなかったな、と思って……」
「気を使わなくていいのに」
クスリと笑うカデリーナ。
だが、ネッドの気持ちも理解できた。おそらく彼は夫らしいことをしてみたいのだと。
遠慮をすることは、かえって彼を侮ることにもなる。なので、あえてストレートに答えることにした。
「じゃあ……ダイヤが欲しいかも」
近く夜会もあるし、新しい宝石が欲しかった。ネッドの収入を考えると、無茶な要求でもない。
ネッドの顔が明るくなった。
「分かった、ダイヤだね!」
妻が自分にプレゼントを要求してくれたということが嬉しいのだろう。カデリーナまで嬉しくなってしまう。
「じゃあカデリーナ、庭に来てくれ」
「庭?」きょとんとするカデリーナ。
ネッドが邸宅の庭に出たので、カデリーナもついていく。
カデリーナはなぜ庭に出たのか分からなかった。
「どうして庭に出たの?」
カデリーナが尋ねる。
「今から君にダイヤをプレゼントするからさ。君に相応しい大きなダイヤをね」
ネッドの言葉に、カデリーナは笑顔を浮かべる。だが、やはりわざわざ庭に出た意味が分からない。今の時刻は昼であり、日差しも明るく、宝石を手渡すようなムードではない。
「大きさはどのぐらい? 1カラット? 2カラット?」
カデリーナが軽い気持ちで尋ねる。
「えーと、2メートルぐらいかな」
「へ?」
ネッドはなにやら呪文を唱え始めた。そして――
「金剛隕石!」
「!?」
“メテオ”という単語に不吉な予感を抱くカデリーナ。
「あ、降ってきたよ」
ネッドが上空を指差す。
そこには――キラキラと輝きながら落ちてくるダイヤの隕石があった。先ほどの予告通り、直径2メートルはある。
「でえええええ!?」
驚きすぎて、カデリーナは貴族女性らしからぬ声を出してしまう。
「純度100パーセント、ダイヤの塊みたいな隕石を宇宙から呼び寄せて降らせたんだ。燃え尽きないように魔力でコーティングしてね」
「降らせたんだって……あんなの落ちてきたら、この家が……!」
「大丈夫、ふわりと落とすから」
「そんなテニスのショットみたいなことできるの!?」
「できるよ」
自信満々のネッド。カデリーナとしては、もはや夫の魔法の腕を信じるしかない。
まもなくダイヤモンド隕石は、二人のいる庭にふわりと着陸した。
「本当にふわりと……! 音まで聞こえた気がするわ……!」
「ね?」
ネッドがにっこり笑う。
「じゃあ、これあげる」
ネッドから超巨大ダイヤモンドをプレゼントされてしまった。
カデリーナは目を白黒させながら、かろうじて答える。
「ちょっと大きすぎるかな……って」
「え、ホント? ごめん! じゃあ、これぐらいで」
ネッドは風の魔法でダイヤ隕石の一部を綺麗に切り取った。
握り拳ほどのダイヤが、カデリーナの手に渡る。これだけでもとてつもない価値がある。売れば一生贅沢ができてしまうだろう。
「残りは……どうしようか。みんなにおすそ分けでもする?」
「ちょ、ちょっと待って!」
夫の言葉に、カデリーナは慌てて待ったをかける。
「こんな大きなダイヤが市場に出回ったら、きっとダイヤの価値が暴落したりして、みんな混乱しちゃうわ! だから……そっと宇宙に戻しましょ!」
ネッドは微笑む。
「優しいんだね……カデリーナ」
「優しいというかなんというか……」
ネッドの手によりダイヤ隕石は宇宙に帰っていった。
拳ほどのダイヤを手に入れたカデリーナだったが、嬉しさよりも戸惑いの方が勝っていた。
とにもかくにも、ネッドの魔法技術の高さと、カデリーナへの愛の深さが垣間見える一幕であった。
***
非常に蒸し暑い日だった。
カデリーナもソファに座り、薄手のワンピースを着て、扇子をパタパタ扇いでいるが、汗は止まらない。
「暑い……」
そこへ涼しい顔をした夫ネッドがやってくる。
「暑そうだね、カデリーナ」
「ええ、もう汗だく。魔法使いが羨ましいわ」
魔法使いは体内の魔力をコントロールすることで、環境の変化にも対応することができる。
まして大賢者であるネッドなら、猛暑だろうと極寒だろうと、さほど問題はない。
「だったら君も涼しくしてあげるよ」
「えっ、ホント!?」
カデリーナが思わず立ち上がる。
この暑さを解消してくれるなら、これほど嬉しいことはない。
何か冷気を呼び出す魔法でも使うのかしらとカデリーナは予想する。
ネッドが呪文を唱えると、まもなくカデリーナは涼しさを覚えた。
「まあ……涼しくなったわ!」
「だろう?」
「私に冷気を当ててくれているのね。ありがとう!」
「いや、直接体に冷気を浴びせるのは体に悪影響があるからね。ちょっと氷山を呼び出したんだ」
「ヒョウザン?」
「庭を見て」
カデリーナが庭を見ると、巨大な氷山が居座っていた。
「どああああああっ!?」
突如庭に現れた白い山に、カデリーナは叫び声を上げてしまう。
「どうやってこんなもの……!」
「異界の氷をちょいと呼び寄せたんだ。これだけの氷があれば、この季節も乗り切れるだろう?」
「乗り切れそうだけど……」
「あ、ちなみにこの氷、とても清潔だから食べても大丈夫だよ。二人で砂糖でもかけて食べない?」
「そうね……食べようかな」
目を丸くしつつ、ネッドが魔法でシャーベット状にした氷を美味しく食べるカデリーナであった。
ちなみにこの氷山、近隣からも大好評であり、大勢の町民が「暑くなったらネッド夫妻の家の近くに行こう」と涼むこととなった。
***
ある昼下がりのこと、邸宅の庭に招かれざる客が来ていた。
どこからか迷い込んだ野良犬であった。
全身黒い毛で、鋭い目つきをし、カデリーナに吠えかかる。
「ワン! ワワン!」
「あっち行きなさい! しっ、しっ!」
カデリーナが追い払おうとしても、野良犬は吠えるのをやめない。
このままだと、噛みつかれる恐れもある。
すると、夫ネッドがやってきた。書斎で魔術に関する論文を書いていたが、異変を察知したのだ。
「カデリーナ、大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫。お願い、あの犬を何とかして!」
「分かってる。野良犬め、僕のカデリーナに吠えかかるなんて許さないぞ!」
“僕のカデリーナ”というフレーズにきゅんとしてしまうカデリーナ。
例えば動物が苦手そうな炎を出すなりして、野良犬を追い払うのだろうと想像する。
しかし――
「犬には犬だ……出でよ、ケルベロス!」
「ケルベロス!?」
闇の瘴気をまとった巨大な犬が現れた。
言わずと知れた地獄の番犬であり、三つの頭を持ち、凄まじい威圧を誇っている。
「きゃあああああああ!」
思わず悲鳴を上げてしまうカデリーナ。
「ケルベロス、あの野良犬を退治してくれ!」
ケルベロスはうなずくと、野良犬を睨みつける。
もはや野良犬は戦意を喪失している。
「ガアアッ!!!」
野良犬の命運もここまでと思われたが――
「ちょっと待ってぇ!」
「カデリーナ!?」
ネッドもケルベロスも驚いている。
「なぜ野良犬をかばうんだ? あんなに怯えてたのに……」
カデリーナは野良犬を抱きしめる。
「見てたら可愛くなっちゃって……ね?」
視線を向けられた野良犬も、カデリーナになつき、顔を舐める。本人もケルベロスから助かるにはこれしかないと察しているのだろう。
「クウン……」
仲良くなった妻と野良犬を見て、ネッドも顔を綻ばせる。
「野良犬とも仲良くなっちゃうなんて……さすがカデリーナだね」
「でしょう? 私、野良犬大好き!」
その後、ネッドはケルベロスを地獄に送り返した。
野良犬はルスペル邸で飼うことに決まった。
「その野良犬、調べたけど体は健康そのものだったよ。名前はどうしようか?」
「そうねえ……」
カデリーナは先ほどのケルベロスを思い返す。
「ケルベロスは地獄の番犬だから、こっちは天国……エデン……“デン”というのはどう?」
「いい名前だね!」
こうして夫婦は野良犬をデンと名付け、ペットとして飼うことになった。
***
夫婦にデンという家族が加わり、しばらく経ったある日。
邸宅でカデリーナは困り果てていた。
「あれ? ないわ! ない!」
妻の困っている姿に、ネッドがデンとともにやってきた。
「どうしたの?」
「ワン?」
カデリーナは訳を話す。
「今度、婦人同士の集まりがあるんだけど、それにつけていきたいと思っていたネックレスがなくって……」
すると、ネッドは胸を叩く。
「よし、僕に任せてくれ!」
夫の頼もしい姿に、カデリーナは猫なで声を出す。
「ありがとう、嬉しいわあなた」
これに気をよくしたネッドは呪文を唱える。
まもなく、ネットの頭上に巨大な眼球が出てきた。
神々しくも不気味なその姿に、カデリーナとデンはぎょっとしてしまう。
「これは……?」
「全てを見通す眼……全透眼さ。古の賢者はこれで世界を救う救世主を探したと言われる」
「そんな魔法使っちゃったの!?」
「妻のネックレスがどこにあるか教えてくれ!」
巨大な眼球はその瞳から光を発し、立体映像のような具合にネックレスの場所を映し出した。
そこにはカデリーナがよく使っているハンドバッグが映っていた。
どうやらハンドバッグの中の小さなポケットに、ネックレスが入り込んでしまっていたようだ。
「あ、あんなところに……!」
「よかったね!」
「ええ……」
カデリーナとしてはネックレスが見つかった喜びよりも、こんなことに最上位クラスの魔法を使わせてしまった申し訳なさの方が勝っていた。
もっともネッドは全く気にしていない様子だ。
デンはそんなカデリーナの胸中を察してか、ペロペロとカデリーナの足を舐めた。
「ふふ、ありがとうね、デン」
***
ある日の午後、カデリーナはデンを紐に繋いで散歩をしていた。
美しき婦人と黒い毛並みの立派な犬が並んで歩く姿は、通行人たちの注目を浴びた。今やデンも、すっかり貴族のペットという風格を放っている。
しかし、どんな町にも悪い人間というのはいるものである。
「へっへっへ……」
薄汚れた服を着た男が、彼女らの前に立ちふさがる。
「ここを通りたければ、金を出しな」
男は刃物を突きつける。
分かりやすい恐喝である。だが、カデリーナもデンもまるで動じていない。
それどころか、カデリーナはこんな忠告をする。
「あのね、やめた方がいいわ!」
「ふん、自首でも勧める気か? お花畑なご婦人だぜ」
「そうじゃなくて……こんなことしたらあなたが危ないのよ!」
「何言ってんだ、てめえ……」
風が吹いた。
びゅおっという音とともに、ネッドが現れた。
妻の危機を察知した彼は、風を用いた移動魔法で、たちまち彼女を救いに登場したのだ。
「わっ!?」驚く男。
「ほらね……」とカデリーナ。
「ワン……」デンも呆れるように鳴く。
ネッドは怒っていた。
「僕のカデリーナとデンの生命の危機を感知した……許さないぞ、貴様!」
ネッドは温和な顔立ちだが、凄む姿は大賢者らしく迫力があった。男もたじろいでいる。
「ひいい……!」
男の刃物を見て、ネッドは使う魔法を決める。
「刃物には刃物だ。出でよ、黄金剣!」
ネッドの右手に黄金に光輝く剣が召喚される。
「我が魔力で生み出した鋼鉄をも切り裂くこの剣で、貴様を切り裂いてやろう!」
怒れる夫を、慌ててカデリーナはなだめる。
「待って、あなた! なにもそこまでしなくても……」
「ワン! ワン!」
愛妻と愛犬の言葉に、ネッドも落ち着きを取り戻す。
「カデリーナ、こんな男にも情けをかけるなんて、君は本当にいい人だ」
「アハハ……ありがと」
ネッドは男を切り裂くのをやめた。
しかし、生み出した黄金剣の処分に困ってしまう。
「この人、お金が欲しいみたいだし、この人にあげたら?」
カデリーナの一言で、黄金剣は男に手渡されることになった。
「ただし、悪の心を持っていたら、切れ味も出ないし使いこなせないからそのつもりでね」
ネッドの言葉に男は、「はい……」とうなずいた。
男はこのやり取りで悪しき心を切り裂かれたのかは分からないが、見違えるように改心する。
やがて黄金剣を使いこなせるようになり、多くの人を救い、“黄金の剣士”と名をはせていくことになるのだが、それはまた別の話。
***
やや肌寒い日、カデリーナは自宅で体調不良を覚えた。
「ちょっと体がだるいわね……」
ネッドは当然、すぐに妻の異変に気付く。
「カデリーナ、今日はもう休んだ方がいい」
「うん……そうさせてもらうわ……」
寝室のベッドに横たわるカデリーナ。
ネッドはデンと共に心配そうに見つめる。
「ちょっと熱があるようだね」
「ええ、体が火照ってるわ……。多分、風邪だと思う……」
ネッドは意を決したような表情になる。
「よし、僕が魔法で君を治療するよ!」
「魔法ってそんなこともできるの?」
「ああ、任せてくれ!」
弱っているカデリーナには、ネッドがいつも以上に頼もしく見えた。
さっそくネッドは魔力を高め、なにやら長大な呪文を唱え始める。
カデリーナも、夫が何かとてつもない魔法を発動させようとしていることは察するが、体がだるく黙って見ているしかできない。
やがて、ネッドが両手を上げる。
「癒しの女神よ、我が愛する人を救いたまえ!」
寝室に一人の女性が降臨した。
清流を思わせる長い銀髪を持ち、白い衣をまとい、この世のものとは思えない美しさを誇る。カデリーナも思わず見とれてしまうほどだった。
「このお方は?」
「癒しの女神様、どんな病気も治してくれるんだ」
ネッドに紹介され、癒しの女神が口を開く。
「下界に降りるのは久しぶりのことじゃ。わらわを呼び出せる者がおるとは……驚いたぞ」
女神はネッドの力量を称賛する。
「そんなに久しぶりなのですか?」
カデリーナが尋ねる。
「わらわが下界に呼び出されたのはこれまでに三回、聖人が不治の病にかかった時、大陸中に死の疫病が広まった時、悪しき集団が恐るべき細菌をばら撒いた時、いずれも人類の命運がかかった場面じゃった」
「なんですって!?」
カデリーナは驚いてしまう。
不治の病、死の疫病、恐るべき細菌に続く四回目の召喚は、「自分の風邪を治すため」になってしまうとは。
「ではさっそく妻の病気を治して下さい」
「うむ」
女神がカデリーナに近づいてきた。
「病状はどんなものなのじゃ?」
「え、えぇっと……」
カデリーナは突如咳き込み始めた。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホォッ!」
「む?」
「えぇっと熱が100℃ぐらいあって、お腹の中では胃袋や腸が捻じれて、い、今にも死にそうです!」
「ほう、それはいかんな」
これはもちろん嘘であった。
カデリーナはせっかく女神が降臨したのだから、せめて重病を装わねばと思ってしまったのである。
女神がカデリーナに手をかざす。
カデリーナの全身が一瞬光ったかと思うと、彼女の病は全快した。
「あ……治ったわ!」
「よかった……!」
「ワン!」
ネッドとデンが喜ぶ。
女神も微笑んでいる。
「ありがとうございました!」
カデリーナが女神に礼を言うと、女神もニヤリとする。
「大した重病じゃったな」
「ア、アハハ……どうも……」
病を癒した女神にはカデリーナがただの風邪であることはバレバレであった。
「しかしお前たち、よき夫婦じゃ。お前たちが幸せになれるよう、天界から見守っているぞ」
こう言い残し、女神は去っていった。
ただの風邪で女神を呼び出すのはやりすぎだったが、おかげで貴重な体験もできたカデリーナであった。
***
ある夜、カデリーナとネッドはリビングにいた。夫婦で紅茶を飲みつつ、談笑する。
「今夜は穏やかね。まるで時間がゆっくり流れてるみたい」
「本当だね、カデリーナ」
「あなたとはまだ新婚だけど、こんな具合に穏やかに長生きしたいわ」
カデリーナがこう言うと、ネッドが待ってましたとばかりに、
「よし! 今から冥界に行って、冥王と戦って、僕らの長寿を勝ち取ってくるよ!」
「ちょちょちょ、待って!」
慌てて止めるカデリーナ。
「そこまでしなくても……!」
「でも僕の魔法の力があれば可能だよ」
カデリーナは首を振る。
「あなたの魔法の力が凄いのはよく分かったわ。でもね、私はあなたの魔法の力に惚れたというより、そんな優しい人柄に惚れたの。だからあまり大魔法は使わず、もっと穏やかに生きましょうよ。ね?」
「う、うん……」
カデリーナの言葉はネッドにも伝わった。
「でも僕、子供の頃から魔法一筋だったからなぁ……。魔法以外で君の役に立てる方法が分からないんだ」
「そんなことないわ。例えば今、こうして一緒にいるだけで私は幸せなんだから」
カデリーナはネッドの左手に両手を添える。
「う、うん……」赤面するネッド。
そんな夫をカデリーナは微笑ましく思う。
そして、思いついたように言った。
「あ、そうだ! 私にも叶えたい望みがあったわ!」
「え、なに?」
妻の力になりたいと身を乗り出すネッド。
「えーとね、そろそろ子供が欲しいなって……」
カデリーナが上目遣いでネッドを見つめると、ネッドの顔は耳まで赤くなった。
「そうだねっ! 僕たちも子供が欲しいよね! よ、よろしくお願いします!」
明らかに緊張しているネッドを見て、カデリーナは魔法では敵無しの夫の弱い部分を見ることができたような気がして、クスリと笑った。
完
お読み下さいましてありがとうございました。




