君が笑うから僕も笑うんだ。
___僕には、10年以上付き合っている彼女がいた。
彼女と知り合ってからだと? 15年以上になる。
___彼女と付き合いだして直ぐに、僕は彼女と同棲して。
喧嘩もたくさんしたし! 口も利かない日も何日もあった事も...!
・・・仕事で失敗して、家に帰って彼女に八つ当たりしたり!
口喧嘩はしょっちゅで、何度僕は彼女と別れようと思ったことか?
でも? その度、彼女が僕とちゃんと向き合ってくれたから別
れずに済んだのかもしれない。
僕が悩んでいる時も、僕に何も聞かずにそっとしておいてくれたり。
何気に僕を、支えてくれてたというか?
いつもは? ズバズバ何でも聞いてくるクセに、、、!
こういう時は、気が利くというか?
勘がいいというか? 繊細なところもあって、、、。
でも? 彼女を怒らすと、めちゃめちゃ怖くて。
家のモノを辺り構わず、僕に投げつけたり。
気が強いところもあるのに、情にもろいところもあって。
映画とか? 感動するモノには直ぐに泣くし!
___ホント! どうしようもない奴でさ!
それでも、そんな彼女が僕は大好きだったんだ。
彼女だって! 僕の事が嫌いなところもいっぱいあっただろうけど。
別れなかったのは? 僕の事が好きだという気持ちもあったからだと
思うし! 今まで、なんだかんだと僕たちは上手くいっていたのかも
しれない。
*
・・・だけど?
彼女から僕は、こんな事を言われたんだ。
『___ねえ、真翔!』
『・・・ううん?』
『___あのさ、私たち結婚しないんだったら? “別れよう”』
『・・・えぇ!?』
『___もう、私たち10年以上付き合ってるのに! 結婚の話
すら出ないじゃない! きっとこの先も結婚は、真翔とは考えられ
ないんだよ! だから、真翔の事好きだけど、、、? 別れて、』
『・・・・・・』
『___やっぱり、何にも言わないんだね?』
『・・・だって! 急に、そんなこと言われても。』
『___時間は、たっぷりあったはずだよ! 今! 答えられないのは?
ちゃんと、これからの私たちの事を真翔が考えてなかっただけだよ。』
『・・・でもさ! そんな急に、別れなくても。』
『___ごめんね、私、他の男性からプロポーズされたんだ。』
『・・・えぇ!?』
『まだ、ちゃんとプロポーズの答えを言ってないけど? その男性
のプロポーズを受けようと思ってるんだ。真翔もいいと思うでしょ?』
『・・・・・・』
『・・・また、何も言わないんだね。』
『・・・・・・』
『・・・じゃあ、そういう事だから!』
『・・・・・・』
___僕は彼女に、何も言えなかった。
確かに! 彼女と10年以上いて、僕の傍に彼女が居る事が当たり前に
なっていたから、ずっと僕の隣で笑っててくれると思っていたんだ。
・・・まさか!?
他の男性に、彼女がプロポーズされていたなんて!
想ってもみなかった。
*
___だからね!
僕は、彼女にダメもとでこんな事を言ったんだよ!
『・・・ねえ、雪菜?』
『___何?』
『ずっとね、雪菜が僕の隣で笑ってくれて、僕も雪菜につられて
笑って! ふたりで、どんな事でも笑いに変えてそんな生活が、
ずっと続いて行くんだと僕は勝手に思ってたんだ! でもさ?
違ったのかなって、今は思うんだ! 雪菜は? “結婚相手”が欲
しかったんだって分かったんだ! そりゃ~! 10年以上も付き合っ
ている男から、【結婚のけ】の字も言わない男と一緒に居ても、この先
不安だろうし! 雪菜の気持ちも、よく分かるけど? それでも、僕は
雪菜の事を愛しているし! 他の女性は、考えられないから!
やっぱり、ネチこいかもしれないけど? 僕は雪菜の事を誰にも渡した
くない! 自分勝手かもしれないけど? それが! “本心”なんだ!』
『・・・真翔、』
『・・・ごめんな、こんな事! 今更、聞かされても困るよな?』
『・・・ううん。』
『ただ、最後に雪菜に言わなかった事を、後悔したくなかったから。』
『・・・ううん。』
___僕はこれが最後だと思い、彼女に自分の気持ちを素直に伝えた。
・・・それから、
彼女は? プロポーズを受けた相手に断った。
その後、僕と彼女は数ヶ月後。
【結婚式】を挙げたんだ!
籍も居れてね。
なんだか? いろんな事がスッキリしたように感じる。
やっぱり、僕は彼女しかダメだから!
最後までお読みいただきありがとうございます。




