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自殺
全体的にシリアスで重いストーリーで、ところどころ同性愛的な描写もあります。
観覧の際はご注意ください。
生きている事が嫌になった・・・
もう死にたい・・・。
それが僕の考えた結末だった・・・・
もう生きていても何もいい事はない・・・
手に持ったナイフを眺めながら僕はずっと考えていた。
少年の名前は持田友太という名前で中学1年生の猫獣人。
友太(以下:ユウ)はいじめられっ子で、靴を隠されたり、
意味も無く殴られたり、かけているメガネを盗られたり・・・。
彼はそんなイジメに対して戦ってきたが、もはや先生や親も相手にしてくれない始末。
だから彼は自殺することを決意していた。
「・・・さようなら」
僕は腕にナイフを突き刺す。
手首ではなく、二の腕をナイフで切りつける。
赤い血が吹き出て、僕の体を汚す。
ここは誰も居ない夜の川原だから、誰も来ない・・・来る筈も無い。
「僕が生きていても、みんなは不幸なままだし・・」
薄れ行く意識の中僕はボソッと呟いた。
すると涙が出てきた。
「さよな・・・ら・・・父さ・・・母さ・・・ん・・・」
そして僕は目を閉じた。