周りを見に行こう
太陽については、ひとまず棚上げにするしか無いようだった。
「ノラの人たちは、どう交易をしているのですか?」
「彼らには、交易を専門に行う仲間がいるのです。
その人たちは、一年を通じて旅をしており、隣国アフェリアをはじめ、北や南のノラとも繋がっています」
「マイラでも交易はしているんですよね?」
「ええ。
それは主に、デバイスと同じ原理で行われています」
「マイラが弱くなっている、と言うのは、どういう理由なのですか?」
「アーマナイトやアマルガムの取れる量は減小していますが、食糧の輸入は減らないのです。
同じ町でもアフェリアでは、バトルスーツ等に使う人工筋肉を開発し、大きく儲けていますし、農業プラントを沢山作って輸出大国になっている都市もあります。
マイラは、どうも既得権益者が、自分たちの立場を守るために新興者を排斥してしまい、町としての成長が遅れたようです」
殆ど自業自得じゃないか?
僕は、はぁ、と溜め息をついた。
「やはり、すぐに何かが出来る、というものじゃ無いようですね」
「そうでしょうね。
本来なら自然に任せ、この国全体を大きな都市国家にする方が良いのでしょうが、それも暗黒時代になりかねない、という気がします」
とイザベラは言う。
僕は、ふと思った。
明治維新の頃の日本人は、優れた外国の技術、文化、思想を取り入れて改革した。
「ちょっと、アフェリアや、都市国家というのも見た方が良いようですね」
イザベラは笑った。
「思いついた事は、何でもやってみた方が良いですよ」




