オソレ
「ワレはウヌに願いがある。
願いが叶うならば、ムレはウヌに従う」
と、中年男は言った。
何? と聞いてみると、どうもノラの町へ度々、オソレと呼ばれる巨大で狂暴な生物が襲来、被害を受けているらしい。
僕はツグミを呼んだ。
「ええ、見つけられますよ。
今、ノラの町の南に広がる砂漠のブッシュに、巣があるようです」
ついでにオソレの映像も見せてもらえた。
それはなんと、二つ首のある大トカゲで、しかも尾に蠍のような針みたいなものもある。
僕は、再び空を飛んで砂漠に向かった。
どうやら、ムレの皆も、遠巻きについてきた。
砂漠と言うが、丘や、ところによっては小川等も流れ、ちょっとした林のような場合もある。
やがて、大きな岩山の麓に灌木の茂みがあり、岩の亀裂から、驚くべき素早さでトカゲが出てきた。
匂いで気づいたのか、ジャー、と威嚇する唸り声が岩山に響きわたる。
体長は、ざっと五メートル。
尾を加えたら、おそらく十メートル以上だろう。
やはり尾の先の針が武器なようで、二つある頭の上にもたげて、第三の首のように、ゆらゆらと動かしている。
「凄いなぁ、恐竜みたいだ!」
僕は、ちょっと感動して言うと、いずなが、
「この辺に昔からいる種なのさ。
俺に任せときゃあ、一瞬でミンチにしてやるぜ」
え、こんな凄い奴、殺しちゃうの?
僕は思い、
「それなんだけどさぁ…。
ポリスやブレーザーを出したカプセルも余ってるし…」
僕は、地上に降りると、マジック支配、を発動させた。オソレは、しばらく、ジャアーと叫んでいたが、不意に二つの首を垂れた。
僕は、よしよし、と頭を撫でて、カプセルを付けると、オソレは一瞬で消えた。
離れて見ていたムレが、ぞろぞろと集まって来た。
「ワレはウヌに従う。
ワレの名はジークだ!」
ムキムキに筋肉質の中年ジークが言った。
「ありがとうジーク。
僕はウラガスミ、よろしく」
僕たちは、握手した。
誤字が多いとご指摘を受けました。
随時、直していきたいと思います。
そして、ちょっと試験的なものがあるため、12月の頭まで、しばし連載をお休みします。
申し訳ありません。
無事再開出来るよう、試験を頑張りますので
よろしくお願い致します。




