いずなの力
僕は、遠慮しようと思ったのだが、肩に乗ったいずなが、
「やって見ろよ。
守護者の力を見せてやるよ」
と囁いた。
仕方なく、僕もガラスの部屋に入った。
ほどなく、巨大なロボが、下からせり上がってきた。
イトウカツマサの前に現れたのと同じ、まん丸い目玉の頭を持ったロボで、近くで見ると、さすがに怖い。
「いずな?」
グガァ!
ロボは叫び、襲ってきた。
「よし、行くぜ!」
いずなは嬉しそうに叫び、空中を走った。
どういう理屈なのか、本当にいずなは、四本の足を使って、見えない空気の上を走っていた。
いずなの走った後には、何か電気的な現象が起こるらしく、ロボは、いずなの走路に沿って、四つに分解されて、バラバラと地面に落ちた。
ガラスから出てきた僕に、男たちが、凄いな君は! と声をかけたが、僕は曖昧に笑って…。
「どうすんのさ?」
と、いずなに囁くと、
「なに、こーゆう場合、相手には安く見られない方が良いんだ。
自分の持っているオモチャより高級、位に思われた方が、色々、得って訳さ」
本当かなぁ、と思ったが、イトウカツマサも、やるなぁ、と白い歯を光らせていた。
男たちはヒソヒソと何か話していたが、やがて一人がやって来て、
「済まんね。
ウチの分析機械では、何が起こったのか解析出来なかったんだ。
君の、その力は何なんだい?」
僕は、いずなに教えられた通りに答えた。
「PKってやつですよ」




