ロボ切断
どうやらイトウカツマサは、身体能力MAXで魔力ゼロと言う、RPGで言えばバリバリの戦士タイプらしい。
「どうだい、俺の力が見たいかい?」
「うん、今から外に行こうか?」
と、提案すると、ポカンとした顔をして、
「そんな必要はないよカスミ。
このビルの地下には、専用トレーニングルームがあるんだから」
トレーニングルーム?
とにかく見せてもらう事にした。
部屋から直接のエレベーターで地下に潜って行く。
円柱のエレベーターの壁が、ガラス的な物だったので、そこにつく前から、その規模の大きさがよく判った。
そこは、殆んどオリンピック会場か、東京ビックサイトか、と言うような広大な施設で、一周一キロのトレーニングトラックから、五十メートルプール、器械体操、それとは別に、サッカー場レベルの、広いガラス張りの空間があった。
「まー、見ててくれ」
とイトウカツマサは、そのガラスの中に一人で入った。
カツマサが合図すると、そこにイザベラの廃墟のポリスぐらいの大きさのロボが出現した。
カツマサは剣を抜く。
いわゆるRPGの両刃剣のようで、刃の長さだけで百二十センチくらいある大剣だ。
その剣が、青く光った。
ライトセーバー?
僕は驚いた。
襲いかかるロボを、カツマサは一瞬で、三つに切断してのけた。
早すぎて、カツマサが具体的にどう動いた、とかは、ハッキリとは言いがたい。
上段に構えたまま、魔法レベルの速さで走り、ジャンプして五メートル位跳ねて、それから本当に瞬間的にロボを三つに切り分けたのだ。
カツマサは、白い歯を光らせて言った。
「カスミも、やってみるかい?」




