表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失のボッチ冒険者  作者: 六青ゆーせー
72/836

イザベラ

マクルたちが宝を物色している間に、僕はイザベラのマップを調べてみた。


イザベラは三機の核融合炉を中心とした施設だが、炉の上にはコンピュータールームがあった。

もし、これが生きているとすれば、この世界の色々が判るかもしれない。


また、地下は広大なマップが広がっていて、なんとマイラの西に生い茂るシャーレの森まで、地下構は続いていて、その全てを含めれば、ある意味、巨大軍事施設とも言えた。


僕としては、今、直ぐにでも上階8層のコンピュータールームに行きたかったが、マクルたちは連れては行けない。


「へー、何だ、この箱」


マクルが、奥で長方形の箱を見つけた。


僕は、思い出した。


と、言っても二一世紀の記憶ではない。

アズマが僕の頭に入れた大量の情報が、僕の封印された過去と同じように作用するらしい。


あの箱の中に入っているのは変身スライム。

一種のホムンクルスで、何にでも変身出切る他、僕と直接、テレパシーで繋がるスライムだ。


僕はスライムを液化させ、僕の身代わりにした。


「なーんだ、ただの空箱かぁ」


僕は足音を忍ばせイザベラの奥に行き、未発見のエレベーターで八層に登った。


八層の事を、マイラでは何もない空部屋だと思っていた。

だが、ここ、こそはイザベラの頭脳、有機コンピューターなのだ。


イザベラはそもそも、三つの有機コンピューターが、互いに連なり、思考する核融合炉だった。


管理者である僕が入ると、何もないはずの部屋に、薄く光が差し、壁の奥に、人の脳が巨大になった感じの物が現れた。

これが有機コンピューター、イザベラだ。


「ようこそウラガスミ。

私がイザベラです」


イザベラは、語り始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ