表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失のボッチ冒険者  作者: 六青ゆーせー
70/836

管理者

僕は愕然とした。

イザベラは、純然たる核融合炉だったのだ。

てっきり、RPG的な、ただのダンジョンだと思っていたよ。


「でも、安全性はどうなんですか?

放射能が漏れるようなことは、無いんですか?」


アズマはキキキと笑った。


「ここでは、一機の核融合炉に二百人のホムンクルスが万全の体勢で安全管理をしています。

全く問題はありません」


そうなのか…。

しかし、永遠に安全って事はないだろう、と僕が聞くと、


「私達ホムンクルスは、必要に応じて再生されます。

私達が永遠であるように、この核融合炉も永遠なのです」


どうやら、僕らが、ここの入口で見た水槽は、ホムンクルスを再生するためのものらしい。

元々放射能にも耐性を持つようDNAから人工的に組み上げられたホムンクルスだが、二十~五十年ほどで遺伝子に綻びが出る。


すると、水槽に浸かり、また遺伝子の修復をして、若いホムンクルスに戻る。

だから永遠に問題無いと言うのだ。


「今、僕は管理者コードを持っていないのですが、入手出来るとしたら、どうすれば良いのでしょう?」


カカカと笑うアズマ。


彼は、僕の額に、指を触れた。

瞬間、僕の頭に、イザベラの全ての情報が入ってくる。


「管理者コードは、資質と自らの意思なのです。

今、あなたは、それを示しました」


あ…、あれ…。

世間話のつもりだったのに…。

僕は、なんとイザベラの、管理者になっちゃった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ