太陽が燃えている
結局、核って、こういう事なんだなぁ…。
僕は、廃墟をみて、初めて気がついた。
人が管理しなくなり、何十年も廃墟として残っていても、この核融合炉は、太陽と同じ温度で燃え続けている。
いつまで…?
壊れるまでなのだ。
十二人委員会も、スピン教団も、こんな事とは全然知らず、植民地、とか、勝手なことを言ってるけど、その隣では、誰も知らない所で、コンクリートとアーマナイトに囲まれた中、太陽が燃え続けているのだ…。
「どうした?
ウラガスミ」
リヌが聞いてきたが、僕は、事実を説明する言葉を持たなかった。
「ううん、ちょっと驚いただけ…」
この世界は、あと何年持つのだろう?
僕は、デバイスで、イザベラの廃墟で起こったという戦争を調べてみた。
どうも、七九年前に、マイラを巻き込む、周辺各国での戦争があり、その結果、幾つかの都市が出来たらしい。
だが、調べても、それまでイザベラの廃墟が、ちゃんと管理されていたのか、は判らない。
「なぁ、下に降りて見ようぜ!」
マクルは、興奮して、明るく言った。
もし…。
もし、既に冷却水が漏れるとか、何かあった場合、四人とも被曝することになってしまう。
鑑定、の結果を、もう一度、詳しく見てみた。
今、現在は安全、と書いてあった。
僕の目標は、もちろん日本への帰還だが、しかし…。
三人の隣で、核施設を稼動させたままで、僕は、この地を去っていいものだろうか…?
4日は、お休みします。
再開は、たぶん7日です。
よろしくお願いいたします。




