隠し部屋
廊下は、前のサッカー場よりも、ずっと天井が低くて、普通の部屋ぐらいしか無い。
幅は、車が一台、やっと通るかどうか、だ。
天井と壁の間に、照明が黄色く灯っている。
廊下は、サッカー場と並行に、一直線に、かなり先まで続いていた。
リヌが歩いたのは、公式マップに載っているルートで、何年も前に既に発見された部屋に向かっていた。
僕は、ちょっと思いついて、リストを探す。
あった。
今朝、見ていたよりは十倍以上に増えたリストを、調べてみたのだ。
魔力検知とかがあるなら、地図をもっと細かく見る、とか、広い範囲を調べる、とか、できそうなものだと。
そして見つけたのが、探知、というマジックだ。
デバイスのマップには、不明な部分は黒く見えるが、探知を使うと、もう判明している部屋ほどハッキリではないが、おおよその形状が判る、らしい。
サッカー場から、リヌが行こうとしている部屋までは、真っ黒な空間が随分残っている。
ここに、もし部屋があって、しかも宝箱とかがあれば申し分ないわけだ。
マジックを使うと、不明部分に部屋があることが判った。
廊下の壁沿いに小さな部屋が並んでいて、そこから奥に、もっと大きな部屋があるようだ。
僕は、マップに浮かんだ扉部分の前で、解錠のマジックを使った。
カチリ、と音がして…。
人、一人が入れるドアが、ぐらり、と内側に開いた。




