表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶喪失のボッチ冒険者  作者: 六青ゆーせー
49/836

カテドラルの内情

「その結果、双子の魔王がこの世界に召喚されたのだが、その一人が君、ウラガスミ君だ。

もう一人は、十二人委員会の手に落ちたようだが、君はギルドが確保したんだ」


「えっ、でも、僕は、双子じゃないよ?」


なにしろ、記憶が出てこないのだから、絶対確実だ。


トムトムは首を振って、


「僕らは反政府組織、レジスタンズのメンバーなので、ヘーラ召喚計画の細かい概要までは判らない。

ただ、主導権をとっていたはずのスピン教団のリヒャードは、魔王を手に入れられなかったので焦っているらしい。

我々なら、君を匿えるんだよウラガスミ君。

同行してくれないか?」


僕は、二人を見上げた。


本心を言えば、いかに外見は可愛くても、コフィには信頼感が全くわかない。

だが、この誰もが本当の事を言ってくれない世界で、とにかく話を聞ける関係を、無下に壊したくなかった。


「君たちは、なぜ反政府活動を?」


「君には判らない、かもしれないが、この町は沈みゆく舟だ。

なのに政府は、ギルドと、十二人委員会、スピン教団のリヒャードに割れて、対立し続けるだけで、何の現実的な対策も、うち出せずにいるんだ。

前にも言ったけど、ここでは成人はほとんどいない…」


僕は、ちょっと待って! と叫んだ。


「昨日、同い年ぐらいの子と話したんだけど、成人はカテドラルでデバイスを作っているし、その子たちはハレーイヤーには家族に会ってる、って話していたよ」


ハハハ、と力なくトムトムは笑い、


「そういう風に騙されている子供は、幸せだよ」


僕は、首を傾けた。

すると、頭上でコフィは叫んだ。


「あんたの付けているデバイス、それを動かしているのは人間の脳ミソ。

全ての成人たちは皆、脳だけの存在となり、デバイスを機能させるマスターコンピュータになっているの!

そして、十二人委員会だけが、のうのうといがみ合っているわけ!

判った? 魔王様。

この腐った世界が!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ