接近中
だが、その魔法検知がすらすらと出るところを見ると、アシムも、どうやらレベル30以上の魔法使いではあるようだ。
そして、回りに指示しているところを見ると、部下の何名かも、同じレベルのマジックキャストなのだろう。
すなわち。
アシムに近づくと、僕はスリングショット一つで、広いロビーに立っていることが、早晩、露見してしまう。
僕は、慌てて検索した。
魔法検知を避ける方法は…。
対魔法シールド。
これはレベル50の魔法なので、普通の人には、なかなか覚えられない。
さらには、敵の魔法を打ち消す対消滅、というのも使えるようだ。
僕は、それらの魔法を、発動準備にして、歩を進めた。
発動準備、というのも、今、気がついた魔法の使用法で、リストから探すことなく、いつでも使えるよう、マップのように、視界の端に浮かせておける。
対魔法シールドは、今すぐ使ってもいいのだが、欠点は常にコストがかかる続けること。
つまりアシムに複合マジックをぶつける前に、それを使うコストが消えてしまっては、意味がない、ことになる。
コストは、さすがにレベル50の魔法なので、10とか、消えるらしい。
これが、1時間10なのか、一分10なのか、もしかして一秒10なのか?
そこは検索の仕方が悪いのか、ちょっと判らなかった。
だが、部下に指示をしているアシムだ。
自分だって魔法検知も使うだろう。
魔法検知も、対魔法シールドと同じように常にコストがかかる魔法だから、アシムのマジックポイントがどの程度なのか、で奴が魔法検知を使うタイミングが決まる訳だ。
そう考えると、さっきマクルの腕を切ったアシムの攻撃。
あれが魔法にしろ、剣技にしろ、多分マジックポイントは消費するハズだ。
その消費ポイントから逆算出来たら、おおよそアシムのレベルも判るのでは…、と、アシムに近づきながら僕は思った。
もうすぐ…、目算では、10メートル圏内に入りそうだった。




