一歩一歩
僕は3人に作戦を話した。
僕は、潜入をかけたままアシムに接近し、複合マジック、バリア封印&サンドストームを使う。
しかし、僕がいないことにアシムが気づいてしまうと、作戦は失敗する。
そこで、僕のZC をリヌに渡し、リナにはトイガンを渡す。
マクルが投石器を使えば、3人で攻撃が出来るわけだ。
「だけど、できるだけ攻撃しないようにして欲しいんだ。
あまり撃つと、僕ほど狙いが正確じゃないことに、アシムが気がつくかもしれない。
アシムが、こっちに気がつかないなら、何もしないほうがいいんだ」
3人は頷いた。
僕は、ゆっくりと角を出て、アシムに近づいていく。
武器はスリングショットと小さなナイフだけ。
アシムの立っている、外に出る扉までは、おおよそ縦に10メートル、横に25メートルぐらい、ある感じだ。
見えないとは思うけど、物凄く怖い。
怖いけど、やらないと帰れない。
本当は、家に帰りたいけど、家は21世紀の日本だ、たぶん…。
だから、せめてハヌマーンのベットに…。
僕は、そろり、そろり、とアシムに近づく。
だが、一直線にアシムには接近出来ない。
なぜなら、レイガンの弾導線に入ってしまうからだ。
だから、まず縦に10メートル歩いてから、壁沿いに25メートル歩かないといけない。
射程が10メートル、と考えれば、15メートルを壁沿いにアシムに近づくのだ。
歩きながら考えた。
マクルの槍ごと腕を切ったアシムの技。
あれは、なんなのだろう。
ぱっ、と見た感じ、マジックのリストに、あんなマジックは無かった。
剣に付加して切れ味を良くする、光の剣、はあるが、射程まではかわらない。
と、言うことはアシムの剣技なのか、あるいは、剣、そのものの効果なのか…。
どちらにしろ、アシムに近づく、と言うことは、あの剣技に切られるリスクが、一歩一歩、増えていく、と、いうことだった。




