階段にも敵が!
マップを見ながら、最短距離で階段に向かう。
アシムをマップ表示にしたが、胸に穴が空いたせいか、動きは鈍い。
必死に走って、あと少しで階段、というところで、マップに敵影が、大量に現れた。
「待って!
階段に敵が集まっている!」
僕が教えると、リヌが叫んだ。
「しまった!
デバイスで連絡されたんだ!」
「えっ、
デバイスって、この教団の人も持ってるの?」
「当たり前だろ。
この町の人間は3歳になれば、デバイスが支給される!」
マクルが言った。
これはヤバいことになった。
「一か八か、集団失神をかけてみるよ!」
僕は、一気にマジックを展開した。
敵の数が消えていく。
だが、ゼロにはならない。
「あと3人、残っている!」
抗マジック的な方法でもあるのだろうか?。
どうする?
と、マクルが聞いた。
「後ろには、あのアシムだ。
潜入、をかけて突っ込もう!」
僕は、強硬策をとった。
階段を目視出来る直線に走り出た。
敵は3人で、2人がこっちを向き、1人は真横を見張っている。
僕は、レイガンとトイガンを抜き、撃った。
2人が飛び散り、横を見ていた奴が、驚いたように、こっちを向くが。
リヌが石を見事に当てた。
僕たちは階段を駆け上がった。