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記憶喪失のボッチ冒険者  作者: 六青ゆーせー
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ちょっと、ついでに敵情視察

僕はキャンパさんの家を眺めてから、考えた。


尋問、で聞いたスピン教団の所在地は、ここから真っ直ぐ北に向かった辺りだった。

その辺、町が正方形で道は碁盤の目だから、分かりやすい。


ちょっと場所だけ見ておこうかなぁ…。

怖いのは今も同じなんだけど、夜だから人目は少しは紛れるだろうし、今後、なんかあったとき、敵の場所が判っているのと、そうでないのでは、違う気がする。


敵ーー。


思ってから、僕は考え込んだ。


彼らは、敵、なのか?


確かに強引に、僕の都合も考えずに、引き立てようとしたこと、その際に脅したことや、口の利き方、を見ると、どうも敵のようだけど、話は、教主が会いたがっている、ということしか知らない。


どたばたしてたし、彼らが、あの時、正確には何と言っていたか、など覚えてないし、拉致とか、もしかすると命の危険があった場合も、逆にフレンドリーな会合だった場合も、どっちとも考えられた。


などと考えているうちに、僕は北に歩き、左手にパレスを見ながら東西を貫く大通りを渡り、こぎれいな表通りを抜けると、段々、生活水準の低い感じの町並みに入って来た。


ちょっと油阪通りに似ているが、非常に退廃的などころだ。

お酒を出す店も多いが、同時に女の人を呼び込みに使うような店も多くなる。


そこから、さらに路地を入ると、けっこう夜なのに、フラフラとみすぼらしい身なりの子供が歩いていたり、アパート的な集合住居が雑然と建ち並んだ、スラム化したエリアに入って来た。


そうした中に、要塞のように、スピン教団は大きな建物を構えていた。



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