GMとご対面
視界が元に戻るとどうやらさっきの広場より大きな広場に転送されたみたいだね。見渡す限り人がいっぱい。他の人の背中やらでどのくらい人がいるかはわからない。さっき言っていた通りなら1万人かな。
ゴーンゴーン
ありゃ?どこからか鐘の音が聞こえるね。あ、広場の奥にある教会?の屋根にある鐘からだね。なんか青く光ってるね、あ、光が飛び出した。なんか上に上がってるね。
光がある程度上に上がったら大きくなってる、横に伸びた。スクリーンかな?
『やあ、全プレイヤーの諸君こんにちは』
スクリーンみたいだった。真っ白なローブを着て、白い仮面してるから人相はわからない。
『さきほどのメールを送ったGMだ。全プレイヤーが早めにログインしてくれてこちらも嬉しいよ。
長ったらしい話はそちらとしても好きではないだろうから簡潔に話そう。』
早く戦いに行きたい人の意図を汲んだのかな?僕としては嬉しいけど。
『君たちが今最も欲しているスキルの取り方だが、その前に君たちにはギルドに入ってもらう。全部で13個あり、入るとギルドスキルが手に入る。ギルドスキルはギルドによって違う。だから自分のプレイスタイルに合わせてギルドに入った方がいい。まあ、そのギルドは街の中のどこかにあるから自力で探してくれ、掲示板のアイコンを追加するからそこで情報を交換することを推奨する。それとギルド間の仲を悪くしないよう勧めておこう。このゲームをクリアするのに、そして楽しむためには何よりも重要だ』
違うギルド同士で争わないのとが重要か…まあ、なんとかなるだろう。
『君たちの中にはギルドに入らずに進めるという考えを持つプレイヤーがいるみたいだがあまりオススメはしない。ギルドに入らないということはギルドスキルが手に入らないということであり、通常スキルを買えないことに繋がるからだ。そしてこの街からも出られないことと悪事を働いたらログアウトしてアカウントを作り直すしか牢屋から出られない。デメリットしかないって理由だ』
ギルドに入らないってことはゲームに参加しないってことになるのか。まあ僕はギルドに入るけどね。
『さっきの話に入っていたがスキルは街のどこかにある。それも自力で探してくれ。
そして最後にこの世界には大地人と呼ばれるNPCがいる。大地人だからといって迷惑行為をするとゲームクリアが難しくなるから注意だ。まあ一人の人間だと思えば済む話だかな。以上だ』
GMからの話は終わりと、じゃあスキルの説明を―――
『ああ、言い忘れていた。このゲームはこれからログアウト不可能になるので出たかったら死ぬ気で頑張れよ。ラスボス倒したら終わるから。これで終わりだ、またどこかで』
・・・・・
「「「「「ハァァァァァ!?」」」」」
えぇ、ログアウト不可能か~。リアルの体はどうなるんだろな~、まぁ本当なら悩んでも仕方ないしスキルの説明を見ようっと。
「ええ!ちょっと待って、本当にログアウトボタンないんですけど!?」
「それならGMコールを、ってGMコールがねぇ!?」
「もう家族とは会えないの?そんなのやだよ~、ふぇぇぇぇん」
騒がしいな、どこか静かな場所に行こうかな。
という訳で静かな場所に来ました。周りに人はいなく、空き地っていう言葉が当てはまる。じゃあさっそくウィンドウを。
ピン
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ホオズキ
種族:キメラ『ニュンペー』
種族スキル
《自然の守り手》《大地人から慕われる者》《異邦人を拒む者》《形状変化(左腕)》《蜘蛛糸(左手指先)》《羽根射出(右前腕)》
スキル
なし
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ポチッと
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《自然の守り手》
自然を守る種族に与えられるスキル。
自然が貴方の言葉を聞いてくれる。
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《大地人から慕われる者》
大地人と仲良くなりやすい。
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《異邦人を拒む者》
異邦人を拒む種族が持つスキル。
異邦人はその姿を見ることが出来ず、その声を聞くことも出来ない。
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あれぇ?ナニコレ?僕はもうボッチプレイしか出来ないってことかなぁ?まぁ、このゲームが当たったって聞いた友達は聞いてないからいいけどね。
確認もしたし掲示板でも見ようかな