表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラドクス  作者: ワクテカ
1/1

幸せと刺激

神様と名乗る男性は静かに語りかけてきた


「君の言う幸せは、偽物だよ」


「ハイ?」偽物ってなんだよ、意味わかんねーよ、何を言い出すんだ?


「君は、仕事終わりに幸せを感じると言った


君の幸せは、単なる刺激だよ!」


「刺激?」


なんだよ刺激って、またワケワカラン事を、この野郎は! 神様とは思えなくて、ただただ腹が立ってきた


「刺激ってなんですか? てか、貴方は本当に神様なんですか?」


だいぶ慣れてきた俺は神様を名乗る男性を威圧して言ってみた


「だから、神様だと言ってるじゃん」

とても面倒臭そうに男性は答えた


男性は静かに語りかけてきた


「君の言う幸せは刺激だよ、幸せと思っているものは全て刺激なんだ」


「人は刺激を感じる為に不幸を感じる事を望むんだ」


何を言ってるんだ、不幸を感じる事を望むだって?


「そんな訳無いでしよ! 皆んな幸せになりたいし、不幸になりたくないから、何かしら頑張って生きてるのに」当たり前のことを、男性に告げた、むしろ神様? 世間しらずの得体の知れないもの?に見えた


男性は呆れた顔をして、ため息混じりに語った


「あのさ〜、毎回、言う事なんだけど、君にも言っておくけど、幸せは今此処にある」


「幸せになるのに条件は必要ない」


「ハイ?」またワケワカラン、幸せの条件とか今此処に在る?


「そうですか、」とりあえず話しが長くなりそうな気がしたので、納得したフリをした


男性はジーっと見ている、なんか見透かされている、みたいだ


「質問良いかな?」


「どうぞ」なんだよ質問って?


「君は仕事終わりが幸せだと言った、なんで、仕事終わりが幸せなの?」


なんだよ、その質問は? 当たり前過ぎて、ワケワカラン、


「そりゃー、やっぱり職場で嫌がらせとか、嫌な事があったり、汗だくになって働いてるのが終わり、会社の外に出たら自由を感じるからかな」


その話しを静かに男性は聞いている


「そっかー色々大変なんだね?人間関係とか、肉体労働が!」


「そうなんですよ、意外と仕事をするって大変なんです、ただ、仕事するんじゃなくて、人間関係の方が気になるし」


「でも、仕事が終わってみると、幸せ感じるんだよね?」


なんだか、解ってるじゃん、此奴、てか神様というより、此奴になってきたな、


「そうです、解放感がありますね、幸せです」


「ほら、やっぱり刺激だよ、それは、」


又、刺激ってなんだよ、だから、刺激ってなに?


男性は静かに語りかけてきた

「君は、気づいてるかな? 」


「君の言う幸せ、君の思う幸せは、君の嫌いな事を体験した後に訪れるものだよね?」


「その幸せは、不幸が必要なんだよ、君は、幸せを感じる為に不幸を望んでいるんだよ」


「えっ!」なんのこと事だよ、不幸なんて望んでないし、幸せで居たいに決まってる


「君の思う幸せは、刺激そのものだよ、それも一瞬じゃないか、ほんのひと時の幸せ」


なんだよ、ひと時の幸せって、刺激とか、ワケワカランし、そういうもんだろ幸せって


なんだか頭がグラグラしてきた


「君には、知って欲しいんだ、ただ、気づいて欲しい」


なんのこと?、駄目だ、頭が痛、、意識が遠のく、、






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ