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死んだら、転生したわけでもないのに、神がいた。  作者: 暇太郎
そして悪は復活した。
19/19

終結

 ユリカの手に包み込まれ、俺は『悪』が居るところに向かった。

 そこそこ大きな都市。

 黒い煙が立っていて、人々の阿鼻叫喚が聞こえた。

 大神はもう機能のしないのか――。

「ここだ!」

 地に降り立ち、辺りを見回す。

 瓦礫が散乱していて、人が逃げ惑っている。

 その中心に明らかに不審な人物が居た。

 見たことのある顔だ。

「大神僕はどれほどの苦痛を味わったと思ってるんだ復讐してやるよ殺してやる」

「おい! てめえ」

「大神か違うのかいやしかし大神の力を感じる貴様大神からなにか授かったな大神は何処に居る」

 腕を引く。

 腕の血管が引き千切れそうだ。

「あああああああああああああああ!」

 爆発しそうだ。

「なんだお前なんだお前なんだお前」

「ああああああああああああああああああああああああああ!」

 ぶしぃ――爽快な音が響いた。耳に直接。

「ああああああああああああああああああああああ!」

「やめろまだ復活したばかりだから無理だ」










 ここは何処だ?

 俺は――。

「起きろ」


「ユリカか」


「そうだ」


「此処はどこだ」


「何処だろうな。一面に緑が広がっているぞ」


 園。


「綺麗だろ」


「綺麗だな」


「悪はどうなった?」


「悪は死んだだろう」


 世界は滅亡した。


「なんでそんなこと言える」


「ここは天国なんじゃないかと思う」


「どうする?」


「これからか? どうしようか」


「また世界を創ろうか?」


「冗談を――」


「ユリカ好きだ」


「私も」


「ユリカ」

 男は大変、嬉しそうにその言葉を呟いた。

 ユリカもその言葉に喜び――。

 唇を重ね合わせた。

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