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少女Aの世界

世界はいつか、終わるでしょう


神々が創り上げたこの世界は、子供が作った泥団子のようになってしまうのでしょう


世界が終わるということは、私達人間も同様に終わってしまうのです


今、世界は、人間はボールのようにゆっくりと、ゆっくりと落ちているのでしょう


地面なんてものはないけれど、何処かで必ず終わってしまうのです


そのときまでに私の生命は尽きてしまいます


だから私は世界の終わりに立ち会えないのです


私が生まれ変わったなら、どうしてこうなったと嘆き悲しむ日々を送るのでしょう


私達は生まれてしまったことが罪なのです


世界が終わってしまうことが罰なのです


酸素がなくなって息ができなくなるのでしょう


涙ばかりが流れて、いつしか湖をつくるのでしょう


罪には抗えません、罰には抗えません


運命には立ち向かえません


生まれた時に運命は決まっていたのです


私達は人形なのです


世界は玩具箱なのです


そして玩具箱がひっくり返され、ようやく私達は目が覚めたのです


神々は指をさして笑うでしょう


散々笑ったあと、ポイッと捨ててしまうのです


これは神々の遊びなのです


飽きた神々は、また新しい人形と玩具箱を創るでしょう


今度はどんな人形でしょう


今度はどんな玩具箱でしょう


もし私が新しい人形に生まれ変わったなら


端っこで膝を抱えてた私とは違って、新しい玩具箱で悠々と踊りましょう


踊りながら世界の終わりを待つことにしましょう


長々と未知の世界を自分勝手に冒険してしまいました


さあ、今日も世界の終わりを待ちましょう


世界は今日も落ち続けているのですから

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