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恋煩いは病気ではありません

10ー1


樹齢が千年とも二千年とも語り継がれる御神木が中央に配された(かんなぎ)の館に、ヴィグは実の姉である巫女姫を訪ねていた。


「俺の死期はいつか、姉者なら、わかるだろう?


ヴァスキュラから戻ってからというもの、心の臓がドキドキしたり、息苦しくなったり、最悪なのは....。


姉者だから打ち明けるが、女を抱く気がしないのだ、もう、これは、俺は病いを得たのではないか?そうとしか、思えん。」


ヴィグにとっては、少年と言える年頃から年上の女を初めて相手にした時以来、女を抱く気がしないなどということはなかったし、実際、試みもした。


恋人たちは、どの女も、十分に魅力的な容姿をし、ヴァスキュラから帰ってきて、男女の交情を堪能するのを楽しみにしていたはずだった。


だが、女を抱こうとすると、あの女の顔や、触りごこちの良さそうな肌理の整った雪肌、

薄い桃色をした小さな頂がある張りのある大きすぎない形良い乳房が思い出されて、目の前の女が色褪せたものに感じられて、抱く気が失せた。


女たちを、自分の床に招き入れることも、いつしかしなくなってしまった。


出会いは、偶然で、名前すら知らなかったし、すでに、その女は他の男のものだった。


たいがいの女がヴィグが望まずとも、女のほうから夢中になってくることばかりだったが、その女は、ヴィグに色目を使うどころか、ヴィグを拒絶した。そんなことは、初めてだ。


カイラスが、なかなか口を割らずに苦労したが、その女の名前がルリということを聞き出した。





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