7ー7
店の女主人が、腰に手をあてて、瑠璃のそばに歩み寄ってきたカイラスに目を細める。
瑠璃を小さな声で、ひやかすように、また、楽しげに口にした。
「男振りもいいし、身なりもいい。
いうことないね。
たんと、可愛がってもらってるんだろう。
あんた、すごく、いい顔になったよ」
店主の言葉を、瑠璃は、喜んでいいものか、曖昧な笑みで返した。
「なにか、気に入ったものはあったのか?」
話しが弾んでいたようすに瑠璃が見えたのだろう。
カイラスは、瑠璃が目をやった首飾りのあたりを追うように目を向けた。
「今、見てたところ。
どれも、素敵で、ため息がでるわね。
本当に、綺麗」
心から思って口にした。
キラキラした色石を上手に組み合わせて、まるでレース編みのような複雑で、繊細な、首飾りだった。
見てるだけでも、その美しさに、自然と、心がわくわくした。
いくつか見たなかで、とくに、瑠璃が気に入ったものがあった。
ーカイラスの琥珀色の瞳と同じ色だ。
最初に目にしたときに、まず、浮かんだのはカイラスの瞳の色だった。
「いいところに目をつけたね。
それは、ハイラルでも珍しい太陽石を使った首飾りだよ。綺麗だろう?」
「太陽石...」
カイラスの太陽紋と同じ名前も気に入った。
カイラスに贈ってもらうなら、これがいいと心の底から思える。
瑠璃が迷っているように見えたのか、カイラスが優しく瑠璃に言葉をかけた。
「迷うなら、ひとつといわず、好きなだけ
買えば良い」
店主は、満面の笑顔でカイラスの言葉に、頷く。
瑠璃は、微かに首をふりながら、カイラスのまえに、カイラスの瞳と同じ色の首飾りを差し出した。
「これが、好き」
カイラスの瞳を見ながら、カイラスに告げた。




