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7ー2

ルリが身につけていた首飾りは、エルシアのルリを見つけた桜の樹の根元に、この首飾りをルリに贈った男への嫉妬と、少しばかりのうしろめたさとともに埋めた。


ルリを自分のものにしたかわりに、なによりも大切にすることを、会うことのない贈り主に誓って。


ルリを愛おしさから抱きしめたあの日から、ルリを慕うカイラスの気持ちはつのるばかりだった。


朝、起きると、隣で無防備な寝顔をして、ルリは眠っている。


今のところ、なんとか、理性とルリの嫌がることはしないと決めたから、ルリのすべてを求めたいのを我慢していたが、自分でも、どこまでその我慢がもつか、自信がなかった。


早朝に、ルリよりも早く起きるのは、日課だったが、ルリの寝顔を見るにとどめ、もう少しルリのそばにいたい気持ちを残しつつ、居室に向かうようになった。


ルリには、ルリが王族男子の庇護を受けている証の金環しか与えていない。


ルリの手が首元を彷徨うのを見て、そろそろ首飾りを与えたい、と思った。


城に出入りの宝石商もいるが、ルリがしていたシンプルな首飾りを思い出して、豪華なものは、ルリは喜ばないような気がした。


市場には、ハイラルからの繊細な手作り品の女が好きそうな装飾品を商う店も出るので、ルリと一緒に行くことに決めたのだ。


ルリは、なんだか不機嫌で、カイラスを困らせたいようなことばかり口にした。


忍耐強いカイラスも、「命令だ」と、従わせざるをえないくらいに。


カイラスは、ふたりで過ごす時間を楽しみにしているのに、ルリは、まるで、カイラスと過ごしたくないようなことしかいわないし、果てには、ヴィグのことを持ち出したから、ルリに自分の怒りをあえて伝えるように、口調が強くなってしまった。


市場に行くのが楽しみでもあり、頭痛のタネにもなったことを思った。

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