表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/120

家政務長 マリィの回想

4-1


「奥」に、殿下に抱きかかえられて、ルリ様がやってきたのは、ハイラル国との貿易交渉の使節団を、あと5日もしたら迎える、城内が皆、忙しくしていた時だった。


初めて会ったルリ様は、黒髪に、焦茶色の瞳に、オビ人とは違う雪肌で、女の私でも目を惹かれた。


取り立てて、私が美しいと感じたのは、ルリ様の凛とした佇まいと所作の優美さ。


ルリ様が美しい女性だということは、殿下から耳にしていたけれど。


ルリ様の左手には、殿下の貴妃の証である、金環がはまっている。


殿下から、伝書が私の手元に届いた日。


ーカイラスは、毎年、春先に数日エルシアの別荘に滞在する。


日々忙しく「表」の仕事をこなしているカイラスが唯一、自分に許している自由な時間だったから、マリィは、あえて、その時間のことは詮索しなかった。


急に、数日滞在を延ばす...


と、伝書には理由が書かれていなかった。


こんなことは、今までなかったので、別荘で殿下に、なにかあったのか、と不安に感じた。


近衛も従者も伴わないのは、毎年のこととはいえ、殿下の身に何かあったら、どうしたらいいだろう、と、落ち着かなかった。


マリィが、王宮の近衛長をしている長兄 エルミアに連絡しようと決めた、すぐ、あとに、ラタから疲れ果てた様子のカイラスが戻ってきたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ