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ブラックウォードで会いましょう

3-1


ルリがラタで姿を消してから、すでに3ヶ月が過ぎていた。


ブラックウォードの城下に、ルリが消えた翌日、カイラスの太陽紋の金環を宝飾店にもちこんできた怪しい外国人がいた、と、カイラスの元に、城下の商店組合から報告があった。

金環に関する報告は、その一件だけで、それ以後、とくに報告が上がってくることはなかった。


ルリは、言葉も話せず、土地勘もない。


そのルリが、ラタから馬で半日移動しなければならないブラックウォードに、姿を消した翌日に現れたとは、考えられなかった。


カイラスは、その情報は、確認する必要のない間違いだろうと、聞き流した。


ラタ周辺の捜索も行ったが、まったく、手がかりすら掴めなかった。


ルリは、やはり、人外のものだったのかもしれない。


現れたときも突然だった。


オビの子どもに聞かせる御伽話は、半分は合っていたが、半分は間違いだ。


「女神の口づけは甘く、人間の男を虜にする」


ルリを想った。


口づけたルリに、心は囚われたままだ。


ルリの涙は、塩からかった。


そのうち、「女神の涙は塩からい。」と、オビの御伽話を訂正させるべきだ、と、カイラスはルリの涙を含んだ時のことを思い出していた。

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