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1ー2

瑠璃の頭の中に、また、朝の情景が浮かんできた。


あの意味深な「内緒」は賢一郎が一緒にいたあの子のことだったのだろうか。


瑠璃が大好きな笑顔は、あの子に向けられるのか。


あの子は勇気を出して告白したのだろうか。


そんなことを、考えれば考えるほど落ち込んでいった。


瑠璃をいちばん落ち込ませたのは、自分がフラれるのが怖くて、チャンスがあったにも関わらず、告白しなかった自分自身の姿。


思考が散漫になるなか、ぼんやり歩いていた。家に向かう途中の信号のない交差点を、自動車の往来を確認しないまま渡ろうとした途端。


気がついた時には、白いワンボックスカーが

すぐ、目の前にあった。


足が竦んで、その場に固定されたように足が動かない。気づいた通行人の「危ない!」という大声が耳に入ったが、瑠璃にはどうすることもできなかった。


ーぶ、ぶつかる‼︎‼︎


と、目を瞑った瞬間。


意識が白濁して、瑠璃はなにもわからなくなった。


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