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女の敵意の理由は、カイラスにも良くわかっていた。
仕方がなかったとはいえ、無理矢理に女を組み敷くなど紳士的なふるまいではないし、女には、どれほど恐怖を与えたことだろう。
まして、女はまだ、その身体をだれにも開いていないことが、女の反応から自ずと知れた。
女は無垢だった。
カイラスは成人した男として、女に喜びを与える術を知っている。
しかし、いちどたりとも、嫌がる女に無理を強いたことはない。
自分が妻にした女にも、無理を強いるつもりはなかった。
カイラスは慎重で、なおかつ忍耐強い。
それを、今、伝える術がないことが、いちばんの問題だった。
城に戻ったら、女には、教育係をつけ、言葉を覚えさせること、と、頭に刻んだ。




